暮らしのエッセイ
2010年09月01日更新
―未来の種を蒔きましょう。―
今年の夏は格別の猛暑でここ安曇野でも熱射の日々が続き、朝、夕、日陰でクールダウンしながらもクーラー頼りの夏を過ごしました。その熱い真夏に織り人はもこもこの羊毛と格闘、寒い季節を思ってだらだら汗を流しながらひたすら糸を紡ぐのです。無心になれるひと時、それはまるでケルトの風習、水鏡に未来を見る、そんな思いがすることもあります。冬の種は夏蒔かれるのです。 蒔かれた種も水をやり育てなければ結実しません。我が家のピクチャーウィンドウからの眺めは、今黄金色の稲田です。安曇野は長野県下有 […]
2010年08月25日更新
ヴァカンスは1ヶ月
こんにちは、カオリです。日本は毎日暑いようですが、パリは、今日、これを書いている時点では、肌寒く夏の雰囲気からはほど遠いです。しかし、暑かろうが寒かろうが、7月・8月のパリはヴァカンス真っ只中。観光地以外の地区ではレストランやブティックも1ヶ月ほどの長期休暇をとってお店を閉めてしまいます。そして、パリの夏の風物詩といえば、「パリ・プラージュ(仏語で海岸という意味)」。ヴァカンスに本物の海岸に出かけられないパリジャン・パリジェンヌのために、夏の間、セーヌ川の岸辺が海岸に変身す […]
2010年08月18日更新
「ソファが無ければリビングは解放される」
自慢ではありませんが、わが家は決して広くありません。家全体の床面積は26坪ほどで、いわゆるリビングとしては10畳そこそこ。それでも屋根なりの勾配天井で頭上に広い空間があることと、キッチンや階段と一体になっていること、掃き出し窓で土間に接していることなどにより、実際の数値以上の開放感を得ることができています。 そしてもうひとつポイントになっているのは、「ソファを置いていないこと」です。普段の食事はキッチンと共有の杉の大テーブルを使っています。リビングに置いているのは、テレビと […]
2010年08月18日更新
「夏がくれば思い出す。遥かな・・・」
「夏がくれば思い出す。遥かな・・・」6回目の掲載。今月は一応こう見えても宿のおかみらしく少しだけうちの宿のお話をします。那須高原ハンドカットログハウスの宿「素楽」soraはお陰様で今年の夏で7周年を迎えました。「宿とかやったらどうなるだろう?」という夫であるオーナーの言葉からすべてが始まったのはかれこれ10年程前。土地探しから始まり、念願だったログハウスを建築して、宿をやっていく。全くの異業種からの転身と住み慣れた土地を離れ、田舎に住むことなどなど最初は不安だらけだった。将来 […]
2010年08月17日更新
パリ・夏至の夜のシアワセ
パリ在住十数年にもなる友人のカメラマンはよく、「パリはよく路上でドラマが起こっているんだよ。おかげで路上で面白い場面がいっぱい撮れる」と言います。たしかにパリでは、「道」はただ歩くための場所なんかではありません。人々はけっこういろんなことを道端で行っているのです。一番良く知られているのは、やっぱりカフェ文化。人々は路上にぎっしりと張り出したテーブルでご飯を食べ、ワインを飲み、政治や愛を語らいます。そして、その傍らでミュージシャンたちはジャズを奏で、アーティストは作品を売り、 […]
2010年08月04日更新
ごーやーで二品<ごーやーのラー油和え><ごーやーのおかき揚げ>
うまんちゅ市場の ろうそくごーやー真ん中はへちま(ナーベラー) 真夏の沖縄へ行ってきました 昨年からハマリにハマッてこの1年間で6回目の訪問 自分でもビックリです いつも必ず立ち寄るのは糸満にある直売所【うまんちゅ市場】 季節によって並ぶ野菜やくだものが変わります 真夏に訪れるのは初めてのこと 広い売り場は ごーやー ごーやー ごーやー そして マンゴー マンゴー 大好きな島バナナもありましたっ 島バナナはほんとうに美味しい・・・ほどいい酸味がたまりません! ごーやーの売り場 […]
2010年07月28日更新
「モチコ一家の住むところ」
こんにちは。モチコです。南国で暮らしています。南国!といえば聞こえがいいですがフィリピン・・・となると、うーん・・・。日本から見たフィリピンの印象はあまりいいものではないですよね。ニュースで出るのは悪いニュースばかり。そんなイメージをちょっとずつ変えられるよう、こんなコトもあんなコトもあるんだよーということを書いていきたいと思います。5年前、夫くんに「この町はいつか香港(のように)になる!」とダマされ、フィリピンはスービック(正式名称スービックフリーポートゾーン)という町へ引 […]
2010年07月28日更新
安曇野ノオト夏休み特集
雨上がりの安曇野は夏休みの香りがします。木々が水分をたっぷり吸って葉を広げ、夏の強い日差しを遮ってくれています。かしましい蝉の鳴き声も緑のフィルターを通せば眠りを誘う柔らかさ。静かな夏の緑陰礼賛!! しかし夜ともなればクヌギの森にうごめく物が・・・安曇野版どうぶつの森は懐中電灯、木槌、虫籠を持った親子連れで大賑わい。お目当ては樹液を求めて森にやってくるクワガタやカブト虫。ゲームさながらに木を叩けば虫が落ちてくるそうで、木にも虫にも受難の夏ですね。(そしてゴミが捨て置かれるの […]
2010年07月14日更新
深い軒が雨や日射から居場所を守ってくれる
雨が降るたびに思うのが、「家があってよかったなあ」ということ。屋根に降り注ぐ雨音を聞きながら、居間で食後の団らんを過ごしているときなど、とくにそんな感慨が湧き起こります。 家のもっとも根本的な機能のひとつに、雨や日射、風など外部の気象から暮らしを守る、ということが挙げられます。言葉にするとごく当たり前のように聞こえるかもしれませんが、これはとても重要なこと。日射に含まれる紫外線や日射熱は、人体を含む、さまざまな物質の劣化を促進しますし、雨の水分も高温多湿の日本の風土では、 […]
2010年07月14日更新
ロイヤルリゾート・那須
5回目の掲載。今回はリゾート&避暑地の那須について簡単にご紹介しましょう。 避暑地として有名な栃木県の那須高原は関東地方の最も北に位置し、東京から約180kmの距離。「素楽」soraはその那須の中でも福島県と隣接する最北エリアにあり、福島県西郷村までは車で10分程の距離。標高600メートルで夏の平均気温は28度。関東地方でありながら北海道に気候が似ており、酪農が盛んな場所である。東北新幹線や東北自動車道など首都圏からのアクセスの良さもあり、多くの観光客や別荘族が訪れ […]