2013年06月05日更新
伊豆高原で食養生/理想の朝ごはん
毎春、伊豆高原で食養生のための一週間を過ごします。1年間健やかに仕事に臨めるよう、胃腸と心をリセット。今年で7回目となりました。
体質に合わせた食養生ができる=やすらぎの里=は滞在者の大半がファスティング(断食)コース。私も体調が悪かった最初の2年はファスティングを選びましたが、これをきっかけに身体の声に耳を傾けるようになり、毎日のストレッチや定期的な運動の習慣がつき、それとともに体調も回復。それ以降は食べるコースを選んでいます。
<コースいろいろ>
ファスティング以外にデトックス、半減食、普通食、話題の糖質制限食もあります。今年は初めて普通食をとりました。普通食といっても一日2回合わせて1000kcal。たっぷりのお野菜や乾物の煮物、お豆腐、お魚や卵のおかずに柔らかく炊き上げた玄米や分搗き米。丁寧に調理された優しい味のごはん。これが毎回上げ膳据え膳!それだけで極楽の極み。ほんとに有り難い時間です。
<脱・糖質!>
普通食にはご飯や果物がつきますが、糖質まみれの普段の生活と比べる立派な糖質制限食。普通食を選んだ理由は【しっかり食べてたっぷりウォーキング】で過ごす一週間でどんな風に体調が変わるのかを試してみたかったから。自分の身体で実験をするように《食》がもたらす身体や心の変化を探るのも目的のひとつなんです。
<一日のスケジュールはこんな感じ>
4時半:起床。5時:ウォーキング。6時半:目覚めのヨガ。7時半:気功体操。10時:朝食。18時:夕食。21時半:安眠のヨガ。22時:就寝。6時から22時の間は温泉入浴が可能。過ごし方は全く自由。先生と共に行うヨガや気功体操も自由参加。そんなゆるい感じが此処でのおだやかな時間の流れをつくっているのでしょう。施設は新しいものではないけれど、隅々まで清潔。お掃除と優しい気持ちが行き届いていて、本物のホスピタリティを感じます。
<海辺のウォーキング>
今年の目的のひとつでもあるウォーキング。靴を新調し、気分を盛り上げて臨みました! 早朝は30分前後で軽めに。日中には3時間歩いた日もありましたよ。普段の生活ではそんな長時間歩くなんて考えられないけれど、海岸沿いの自然道はすばらしい! 海風にのって漂う潮の香り、木立の中の湿った土の香り、踏みしめた草の香り、ときおり漂う濃厚な花の香り、それとともにどんどん変化する景色に感激しながら歩いているとあっという間です。
<理想の朝ごはん>
最終日のごはんは全員が同じメニュー、代表の大沢先生の考える<理想の朝ごはん>。断食の回復食あけの人たちは歓声を上げながら味わっています。とびきりの笑顔でみんなしあわせそう!食べるって大切なことだなと毎年のように感じ入る瞬間です。鯵の干物、ひじきと豆の煮物、大根の和え物、お味噌汁、玄米ご飯、香の物、果物。王者の朝ごはんのよう。
<私の朝ごはん>
私の食事は糖質過多であること。私の身体には油分が必要であること。この2つを今回の滞在で確認しました。油分は良質なものでなければなりません・・・それはもちろんエキストラバージンオリーブオイル、そして健全な魚の脂なんでしょうね!朝ごはんはだいすきなので普段から大切にしていますが、こちらが見直した帰宅後最初の私の朝ごはんです。冷凍しておいたホワイトアスパラガスのピュレを鶏と昆布のブイヨンでのばしたスープ。トマトと糠漬けの水なすには極上のオリーブオイル。茹でた豚肉を少し。ヨーグルトには蜂蜜やジャムの代わりに干しイチジクを。
これで朝ごはんはたぶん合格点だけれど、仕事や教室の後のアイスクリームは止められそうにはありません。まっ、そんな駄目な自分も認めて労ってあげよう、そう思うことにいたします!!さあて また1年がんばりましょう。
今月はレシピ無しとなりましたが、ぜひ理想の朝ごはんに挑戦してみてくださいね。