2009年05月27日更新
後悔しないマンション選びのコツ
不動産売買の契約を一方的な理由で解約すると違約金が発生します。代金が高い分、仮に2割の手付金放棄をしたなら相当な負担になります。したがって契約ともなれば慎重に進めたいもの。住みはじめて満足のいく物件かどうか、念には念を入れて、十分納得したうえで決断をしなければなりません。
物件の選び方で心得ておきたいことは、正しい判断を導くための「知識を得ること」です。そして、それはすべて情報収集の仕方にかかってきます。一生に一度の大きな買いものには、その過程でさまざまなアドバイスが投げかけられるでしょう。親をはじめ職場の同僚、そしてモデルルームのアドバイザーと称した販売員。それぞれの経験に基づき、それぞれの立場から、実にたくさんの助言が集まってくるはずです。
また、インターネットも頼りになる存在。さまざまなサイトが不動産選びをずいぶんと効率化しました。ノウハウからローン計算、実例に至るまで、多種多様の情報を取り出せることは便利この上ないことです。
しかしながら、バーチャルな情報収集に片寄ることは好ましくありません。立地環境や建物構造など、住まいに重要なポイントは頭だけでなく、リアルな現場だから理解することが実に多いのです。特に最近は完成した実物マンションを見る機会に恵まれているはず。ネットの普及で、近頃では決断に至るまでのモデルルーム見学数が減少傾向にあるとのこと。机上で知ったつもりになってはいませんか。
不動産業界に携わるプロの間でも、「見極め力は現場に行った数次第」といわれています。私はそれに、”できるだけいいものを見ること”と付け加えたい。マイホームを探すときも、たとえ希望エリアから外れていたとしても、今売られている一番高品質な部類に入るものや最先端の設計思想で建てられたものなどをチェックしておくと、家選びの考え方に広がり生まれるのではないかと思っています。
【参考記事】
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「シティタワーズ豊洲 ザ・ツイン」ダイレクトスカイビュー
写真はモデルルーム
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- 『家の時間』主宰
坂根康裕 リクルート『都心に住む』『住宅情報スタイル』元編集長。ブログ「高級マンション TOKYO」。All About「高級マンション」ガイドも努める。著書に『理想のマンションを選べない本当の理由』(ダイヤモンド社)
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