好立地の免震マンションを10棟

免震装置が組み込まれた建物は、大きな地震時の横揺れを軽減させるメリットを持ちあわせています。しかしながら建築コストが割高になる傾向があり、分譲マンション市場においても普及率が高いとはいえない状況にあります。限られた免震構造のマンションのなかから、さらに都心の好立地物件を11棟ピックアップしました。

1.カトルズ代官山
東急東横線「代官山」駅から徒歩4分。9階建てで総戸数が43戸のマンションです。住所は渋谷区代官山町。八幡通りに面し、1階にはファッションブティックが入居しています。1998年11月築。東南側が下り斜面地となっているため、眺望が良い点も魅力です。設計、施工、分譲すべて鹿島建設。

2.パークハウス常磐松
地下鉄「表参道」駅から徒歩11分。6階建て、16戸のマンションです。外国人向け賃貸マンション『ホーマットシリーズ』の跡地。六本木通りの南側で起伏のある一帯の小高い丘の上に位置しています。東隣には常陸宮邸の広大な緑が、南面は比較的交通量の少ない道路に面するため、落ち着いた日当たりの良い環境といえるでしょう。

3.元麻布ヒルズ
森ビルが管理(及び一部所有)する高級タワーマンション。低層棟を含めると総戸数222戸になります。内井昭蔵設計建築事務所がデザイン監修した建物は、「木」をモチーフにしたとても個性的な形状。閑静な住宅街のなかでひときわ目を引くデザインです。交通アクセスは地下鉄「麻布十番」駅から徒歩7分ですが、やや急な坂道を通ります。

4.ブリスベージュ神宮前
JR山手線「原宿」駅の竹下口から徒歩3分。竹下通りのすぐそばですが、現地の周囲は神社も有り、緑も豊かで閑静な環境といえるでしょう。2棟構成で総戸数は88戸。大林組が施工を手掛けました。エントランスを入ると目の前に大きな水盤が広がり、都心を思わせない静的な趣のある設えに仕上がっています。

5.目白ガーデンヒルズ
JR山手線「目白」駅から徒歩5分。学習院の南側に位置する、総戸数396戸の大規模マンションです。11階建てですが、東西に長い建物になっていて、レンガ色の続く街並みはちょっとした海外の風景を連想を持させる出で立ちです。壁式構造ならではのすっきりとした外観も見どころのひとつ。設計は日建設計、施工は鹿島建設が請け負いました。

6.ジェントルエア神宮前
JR山手線「原宿」駅から徒歩9分。住所は渋谷区神宮前2丁目。22階建て、総戸数111戸、2007年3月に完成した建物です。このタワーマンションに採用された免震装置は、大きな地震時にかかる引き抜き力を軽減する最新技術「ウィンカー方式」が免震装置に採用されています。

7.二子玉川ライズタワー＆レジデンス
東急田園都市線「二子玉川」駅、南側の複合再開発の一画。タワー棟3棟、低層棟2棟、総戸数は1,033戸です。人気沿線もさることながら、歩行専用デッキで駅直結になること、および多摩川を南西に臨み、国分寺崖線の自然を東に臨む好環境が特長です。

8.センチュリーフォレスト＜新規分譲中＞
JR山手線「渋谷」駅から徒歩7分、東急東横線「代官山」駅から徒歩8分。地上5階地下3階建て、総戸数244戸の大型邸宅プロジェクトです。西側隣地は外国人向け高級賃貸マンションが建ち、東側は街路樹に面する（予定）ため、緑に囲まれた落ち着いた環境です。

9.桜プレイス＜新規分譲中＞
東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅から徒歩8分。南西に神田川の桜並木が面する現地です。13階建てですが、免震とコアウォール技術を組み合わせ、壁式構造で建ています。柱梁のない空間に約2.5mものフルハイトサッシュを設置するなど、借景を思う存分たのしめるよう工夫が施されています。

10.パークハウス一番町＜新規分譲中＞
地下鉄「半蔵門」駅から徒歩3分。住所は千代田区一番町。14階建て、24戸のマンションです。施工は大林組。中住戸のない、すべてが3面採光の角部屋からできています。

免震建物は揺れを軽減する効果に加え、構造の選択の幅を広げるメリットも創出する。従来ならば5階建て程度が限界とされた壁式構造を10階以上のマンションでも可能にする。目白ガーデンヒルズはその好例。