2010年12月22日更新
新酒のシーズン
メリー・クリスマス！
とうとう暮れも押し迫り、週末はクリスマスですね。
皆さん、今年はどんな年でしたか？
さて、秋から冬にかけてはお酒が美味しくなる季節。
新酒が出されるのが秋で、ボージョレ･ヌーボーは
日本でもすっかりお馴染みとなりました。
クリスマスにはヨーロッパではホットワインなんかで体を温めますし、
暑い時期よりお酒がすすむのでしょうね。
ワインもいいですが、忘れてならないのが日本酒です。
日本酒は食中酒として、肴を選ばない点が優れていますね。
日本酒もやっぱり秋に新酒が出されます。
地産地消を実践するワタクシ、お酒も家で飲むのは主に東京のお酒です。
とはいえ、関東、東京は残念ながら、
大変に美味しい酒どころは限られているのが実情。。。
今日は、中で私が愛する奥多摩の「澤乃井」、小澤酒造さんの
蔵開きの模様をご紹介しましょう。
小澤酒造は創業３００余年。江戸時代から奥多摩の湧水で
酒づくりを続けています。
毎年秋に行なわれる蔵開きでは、蔵の中で、できたての新酒を始めとして
全種類のお酒を試飲する、利き酒ツアーに参加できます（有料）。
この新酒のフレッシュで美味しいこと！
日本のシャンパンと言っても過言ではないぐらい、
ちょっとシュワッとして、爽やかで、香りがよくって、
それでいてしっかりとした濃さがあるのが、
澤乃井の魅力だと私は思っています。
この日に自前で産直した数本の新酒もとうにいただいてしまい、
冬の今は、家でにごり酒を楽しんでいます。
皆さんの住む県にも、蔵元はありますよね？？
蔵開きを機会に蔵元訪問、おすすめです。
来年は新酒を味わいに、お近くの蔵元へ行かれては如何でしょう。
蔵元はたいがい湧き水の出る、自然豊かな場所にありますから、
お水も食べ物も美味しいことが多いので、出掛ける楽しみは幾つもあります。
小澤酒造では蔵開きの日、川を眺める中庭で、
買ったお酒を飲んだり、出店のおつまみをいただいたり、
湧水を汲んで持ち帰ったりできました。
さてさて。
来年はどんな年になるのでしょう。
お酒も食事も腹八分目、ほどほどに楽しんで、健康でいたいものです。
今年もお付き合いくださり、ありがとうございました。
皆さんの来年が、恵み多き年でありますように！
小澤酒造の広い敷地には、古い蔵や建物が並ぶ。蔵開きの日は大勢の人で賑わった。
利き酒ツアーは古い蔵の中で行なわれる。澤乃井のお酒を全種類、順番に注いでもらって試飲していくと、１周でかなりいい気分に。。。
敷地内にはかくも立派で美しい萱葺き屋根も。
- リビングジャーナリスト・「家の時間」編集主幹
中島早苗 
1963年東京生まれ。日本大学文理学部国文学科卒。アシェット婦人画報社で12年在籍した住宅雑誌『モダンリビング』を始め『メンズクラブ』『ヴァンサンカン』副編集長を経て独立。約20年間400軒あまりの家と家族、建築家、ハウスビルダーなどへの取材実績を基に、「ほんとうに豊かな住まいと暮らし」をテーマとして、単行本や連載執筆、講演等活動中。著書に『建築家と家をつくる！』『北欧流 愉しい倹約生活』（PHP研究所）『やっぱり住むならエコ住宅』（主婦と生活社）『住まい方のプロが教えるリフォーム１２３のヒント』（日本実業出版社）『建築家と造る「家族がもっと元気になれる家」』（講談社＋α文庫）他。
