2010年03月03日更新
えんどう豆のリゾット
今日のごはん
春野菜だいすき!
秋の実り、冬野菜のしみじみした甘み、夏野菜の元気な色、元気な味…
もちろん、それぞれに大好きです。
でも季節の移り変わりを告げるような野菜たちが姿をあらわすと
だんぜんその季節の野菜がいちばん美味しくて、いちばん大好きと
思ってしまうのです。
走り(出始め)の頃のワクワク感、旬を迎えた野菜の圧倒感、
そして終わりを告げる頃の名残り惜しさ。
自然の景色に心を動かされるのは当然ですが、四季の味わいを
楽しめる日本は楽しいなと新しい季節が巡ってくるたびに
この国の魅力を再確認します。
春は山菜に始まり、短いスパンの中で野菜がどんどんバトンタッチ
されていきます。
今日のごはんで取り上げる春野菜は豆、『実豌豆』です。
私の住む関西では =うすい豌豆= が主流。
グリンピースと同じと捉えてらっしゃる方は関西でも多いようです。
でも、うすい豌豆とグリンピースは見かけも味も全然違います。
私は絶対 =うすい豌豆= 派!!
豆ごはんは絶対にうすい豌豆でなくてはならないのです。
今月は豆ごはんかリゾットかとずいぶん悩みました…
そして、ぜひともお家で作ってもらいたいとリゾットに軍配をあげることに。
えんどう豆のリゾット |
リゾットはイタリアの米料理。
イタリアには何種類ものイタリア米があります。
リゾットに使われているのは=カルナローリ=という種類。
イタリア米が手に入ればより本格的なリゾットに。
日本米でも美味しくできます。ただ日本米はねばりが強いので
加熱する時に混ぜすぎないことがポイント。
手順としては炒めた米にスープストックを加えて煮込み、
歯ごたえの残る状態(パスタと同じアルデンテ)で火を止め、
パルメザンチーズとバターを加えて仕上げます。
このスープストック、私は基本的に市販のスープの素を使いません。
スープストックをとるのがさほど苦ではないというのもありますが、
材料から味を引き出すように具材と調理に工夫をすれば
ほとんどの場合、水で料理ができるし、その方が素材の味をしみじみ
味わえると考えているからです。
そのためには素材を吟味することが大切。
体をつくり心を支える毎日の食事なので安心で美味しい素材を
使うことはお家ごはんの基本ですよね。
さてさて、えんどう豆のリゾットの作り方です。
作り方3:米肌が見えてくれば水分を足します
- えんどう豆のリゾットのレシピ
- *作り方*
- 平山由香プロフィール
- 豆、雑穀、スパイス、野菜を使ったやさしくやわらかな味わいのレシピが得意。つくることで心がうるおう、食べる人の心と体がうるおう料理を目指し、食卓まわりのさりげない愉しみ方と共に提案している。
料理教室<キュイエール>主宰。神戸市在住
HP:http://www.cuillere-hitosaji.com/
blog:http://cuillere.exblog.jp/
バター 20g 玉ねぎのみじん切り 大さじ4 米 1/2カップ きび 小さじ2 豌豆(グリンピースでもOK) 120g 鶏肉 30g ハムまたはベーコン 1~2枚 パセリみじん切り 適宜 パルメザンチーズすりおろし 適宜
1.鍋に半量のバターを加えて溶かし玉ねぎを炒める。
玉ねぎがしんなりすれば小さく切った鶏肉、みじん切りのハム、
米、きびを洗わずに加える。
2.300ccの湯、鞘からだしたえんどう豆を加えて煮る。
時々なべ底をこするように木ベラなどで混ぜる。
3.水分がなくなって米が見えてくれば100ccほど湯を加え更に煮る。
水分を調整しながら合計で15~17分煮る。
(加える湯の量はだいたい500cc)
4.好みの固さになれば火をとめ、残りのバター、パルメメザンチーズ、
パセリみじん切りを加えて混ぜ、塩こしょうで味を調える。
今日の器・・・
皿 ドイツ KPM
ガラス 日本 スガハラ
カトラリー デンマーク ジョージ・ジェンセン
・米は洗わない。
・加える水分は温かい状態であること。
・水分は一度に加えない。
これは鉄則です。加えるチーズが風味のポイントになるので、
すりおろしたてのパルメザンチーズを使うととびきり美味しくなります。今日は=きび=という雑穀を加えましたがこれはお遊び、お米だけで
作るのが基本です。雑穀ごはんを炊こうと買い置きしていた雑穀、
使いそびれていませんか?そんな雑穀はこんな風にもつかえますよ!できれば器を温めて、温かいうちに食べてくださいね。
【材料と分量】2人分