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おいしい食卓+ちょこっとレシピ

2011年09月07日更新

焼きなすの鶏そぼろあん

焼きなすのそぼろあん

昨年の猛暑ほどではなかったけれど節電が大きな使命だったこの夏
熱中症や夏バテなど体調を崩されている方も多いのはないでしょうか?
蒸し暑くしのぎにくい季節は、ついつい冷たい物ばかり口にしてしまいます
そろそろそのツケが身体に・・・
これからは温かいもの、身体を温める食材を積極的にとりいれるようにして体調をととのえていきましょう

今回の献立は<焼きなすの鶏そぼろあん>
身体を温めるしょうがをたっぷり効かせ、熱々をいただきます

和食となると出汁が必要になりますが必ずしもそうとはかぎりません
食材の旨味を上手く引き出せば、出汁をひく手間は省けます

そぼろあんは茄子を焼いている間に出来上がるので
とても手軽で時間もさほどかかりません
ぜひ今夜の食卓に登場させてくださいね

お昆布は2㎝角くらいに切ります

市販の出汁は旨味たっぷりで簡単に味は決まりますが
主張が強くて素材の繊細な味や香りをうわまってしまいがち
料亭のような一番出汁ではなく、あっさりした優しい味わいのものが家庭には向くようにおもいます
そこにいろんな素材の味が加わることで温かい味わいに仕上がる、それがおうちごはんでしか味わえない美味しさ!
食べ飽きることなく親しみのある味となって五感の記憶に刻まれていく
大げさなようですが、おうちごはんの大切な役どころだとおもうのです

今回の<鶏そぼろあん>にも出汁は使いません
鶏ひき肉と一緒に小さく切った出汁昆布を加えて炊いていき、鶏と昆布の旨味を合体させます
山と海のものを合わせる複合出汁は奥行きの深い味わい
そこに醤油の風味としょうがの香りが加われば・・・!!
想像しただけでもおなかかがすいてきませんか?

酒をしっかり煮切るように
【焼きなすの鶏そぼろあん】
<材料>
    なす  5本
    鶏ひき肉  100g
    出汁昆布  5cm角
     大さじ3
    砂糖  小さじ1弱
     小さじ2/3
     100cc
    醤油  少々
    しょうが絞り汁  適宜
    おろししょうが  適宜
    青ねぎ小口切り  適宜
    水溶き片栗粉  適宜
*作り方*
1. なすは皮に軽く切り目を入れてグリルでしっかり焼いて皮をむきペーパーで包んでおく
2. 鍋に酒と鶏ひき肉を入れて火にかけ箸でほぐしながら水分がほとんどなくなるまで煎りつける
3.



2に砂糖、塩、水、小さく切りった出汁昆布を加える
沸騰すればアクを除いて火を弱め10分ほど炊く
醤油を加えて味を調え、水溶き片栗粉加える
煮たってとろみがつけば火を止めてしょうが絞り汁を加える
4.

器になすを盛り、3のそぼろあんをかけて青ねぎをちらし
おろししょうがをそえる

きょうの器
片口  根来塗 山中
箸置  藤村敬彦作
れんげ ヨーガンレール
<note>
なすには味を含ませていないのでそぼろあんの味は濃いめに調えます
昆布は取り除いても、一緒に盛りつけても、どちらでもお好みで
なすはしっかりこんがり焼くと香ばしくし上がり皮もむきやすいですよ
なすの皮をむく時は、なすを水につけない方が旨味を逃しません
よくよく焼いてあれば熱々でなくても皮は向けます
やけどには注意してくださいね!


新連載 「平山由香の愉しい旅+レシピ」


料理家・テーブルコーディネーター 平山由香

平山由香プロフィール
豆、雑穀、スパイス、野菜を使ったやさしくやわらかな味わいのレシピが得意。つくることで心がうるおう、食べる人の心と体がうるおう料理を目指し、食卓まわりのさりげない愉しみ方と共に提案している。
料理教室<キュイエール>主宰。神戸市在住
HP:http://www.cuillere-hitosaji.com/
blog:http://cuillere.exblog.jp/

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