2011年11月09日更新
牛肉の赤ワイン煮込み
飛騨牛の赤ワイン煮込みですっ!
11月のはじめだというのに日中の気温が9月並みに高くなった神戸ですが
それでももちろん陽が落ちる時間は日ごとに早くなり 日が暮れ始めるのが
17時くらいになりました。
自宅と仕事場が同じである私の日常。一人で仕事をこなす日は日暮れが始まると夕食の支度が気にかかります(お日様に左右される昔ながらの生き物なワタシ)。
といっても仕事にかける時間は変わらないので、夕食の支度をしながら仕事もする・・・ということになり、そうなると必然的に時間に任せて煮込む献立が多くなります。
シチュー、おでん、粕汁、ポトフなどは下ごしらえをして火にかけてしまえば 後は時々様子を見ればいいので仕事もできるという段取りです
夏場の煮込み料理はさすがに気のりがしませんが 寒くなりはじめるとコトコトと煮えている音、鍋から立ち上る蒸気、ゆっくり煮込こむ料理特有の香り。
これだけでも気持ちが暖かくかくなるのですそしてまた時間をかけて煮込んだ料理は芯から変え体を温めてくれます。
『よくできたものだなー』と初めて気付いたかのように感心している自分にも毎年少
し驚きます!
今回は張りきって『飛騨牛』 この段階でテンションあがります!
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この連載では基本的に手早く調理できるメニューを紹介していますが今回は寒い季節の始まりでもあるし、ゆっくり時間をかける煮込み料理の作り方を紹介しますね。
煮込み料理は時間がかかるけれども作りおきができます。
クリスマス、年末年始と集まりの機会も増えますよね?
そんな時にもあらかじめ作っておける煮込み料理は最適!!
特別な日のおもてなしの一品にもなるよう、ちょっと贅沢に牛肉の赤ワイン煮込みを選びました
いつもと異なり分量は6人分です、でもこの分量が美味しく作るコツのひとつ。
煮込み上がれば小分けして冷蔵、冷凍もできます。調理にかかる時間はさほど変わらないので少人数のお家でもこの分量で作ってみてくださいね。
赤ワインで煮込み中 すでによい香り~ |
- 【牛肉の赤ワイン煮込み】
<材料> 煮込み用牛肉 800g 玉ねぎ 大1個 人参 中1本 セロリ 1枝 にんにく 2かけ ローリエ 1枚 パセリの茎 3本 赤ワイン 1/2本 トマトペースト 大さじ1 トマト水煮 1/2缶 小麦粉 適宜 塩こしょう パセリの葉のみじん切り
1. |
牛肉を角切りにして塩をふり、小麦粉を薄くまぶす フライパンを熱し牛肉の表面を焼いて煮込み鍋に移し、赤ワインを加えて煮込み 始める |
2. |
1のフライパンにオイルを熱して潰したにんにくを炒め、続いて粗く 切った玉ねぎ、人参、セロリを炒めて煮込み鍋に移す |
3. |
煮込み鍋にトマトペースト、トマト水煮、塩こしょう、ローリエ、パセリの茎を加え、 アクを除いて蓋をして火を弱めて煮込む |
4. |
牛肉が柔く煮えれば味を調えて仕上げ、盛付けてパセリの葉をちらす |
トレー 輪島 桐本泰一 布 松本 日高雅恵 皿 信楽 木村展之 スプーン 松本 日高英夫 |
・ | 煮込み時間は牛肉の部位によって異なります。 |
・ | 求めやすい値段のすね肉は時間を要しますがトロトロになるまで煮込めばとびきり美味しくなります。 |
・ | ほどほどの時間で仕上げたいときは『1時間くらいで柔らかく煮える部位を』と精肉店にお願いして選んでもらうといいですよ。 |
・ | 煮込みには厚手で蓋の密閉性の高い鍋を使ってください。そうすると途中で水分がなくなることはありません。水分が少なくなってきたら足すのは水、 決して赤ワインを途中で足さないように! |
・ | 今回は4の行程で肉を取り分けてローリエを除き、煮込んだ野菜をミキサーでピュレ状にして合わせ、全てを余すことなくなめらかな仕上がりにしました。野菜の形をのこして田舎風の仕上げにしても、ザルでざっと漉してもOK。 |
・ | 付け合わせは茹であげて生クリームをからめたショートパスタ。 この他 粉ふきいも、マッシュポテト、バターライスなども美味しいです! |
- 平山由香プロフィール
- 豆、雑穀、スパイス、野菜を使ったやさしくやわらかな味わいのレシピが得意。つくることで心がうるおう、食べる人の心と体がうるおう料理を目指し、食卓まわりのさりげない愉しみ方と共に提案している。
料理教室<キュイエール>主宰。神戸市在住
HP:http://www.cuillere-hitosaji.com/
blog:http://cuillere.exblog.jp/