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那須とログハウスの風景

玄関から見たウッドデッキ

2階客室専用のウッドデッキ

キッチンの扉にはロールアップスクリーンが付いているが、夜間以外は下ろしたことがない。キッチンに立ちながらお客様の出入りや四季折々の風景を見るこ とができる

デッキでくつろぎ中のインディー。「お山はもう冬やなあ。ほんまに今年の夏は暑くて大変やったわ。今から雪遊びが楽しみやねん。」byインディー

2010年11月10日更新

ウッドデッキでブランチとビールとお月見!?

9回目の掲載。今月は、ログハウスの外観を大きく左右するウッドデッキについてお話ししましょう。

ログハウスには必ずと言っていいほどあるウッドデッキ。
「素楽」soraにも3つの大小様々なウッドデッキがあり、1つ目はリビングダイニングと玄関とに繋がったウッドデッキで、一番面積が広い。
2つ目はプライベートルームとキッチン勝手口とに繋がったプライベートのもの。
3つ目は2階客室にあるお客様専用のウッドデッキ。

まだログハウスが完成する前、私はウッドデッキが完成したらそこで「昼下がりのブランチに読書」とか「仲間とわいわいビールとバーベキュー」とか「お月見にお団子」など楽しい想像を廻らせ(すべて食べ物がらみだけど)建物の最後に完成したウッドデッキを心待ちにしていた。普段いることの多いキッチンから食事などがすぐに出せて、出入りしやすいようにキッチンの2カ所に扉まで付いている。

しかし、これらも最初の頃だけで、7年経った今ではデッキで「昼下がりのブランチに読書」もやらなくなり、「仲間とわいわいビールにバーベキュー」も夏は虫が寄って来るし、雷雨は多いし、結局やらなくなった。プライベートのデッキは専ら犬のインディーのストレス発散の場所として一役買っている。

という訳でキッチンからデッキに出る扉のうち、一つは普段滅多に使わなくなった。出入りには不必要となったこの扉だが幸いなことに、上げ下げ窓なのですぐそばにあるオーブンやガス台の換気に役立ち、透明ガラスなので料理中も外の那須連山の風景がよく見える。今では扉ではなく、「すごく縦長の窓」としてキッチンに存在している。

ウッドデッキは田舎のログハウスや別荘では周辺景色とマッチするし、都心の住宅ではそのナチュラル感が都会の中では目立つしステキに見える。しかし、「木」という自然素材のための経年劣化は避けられないため、定期的な塗装を続けることができるかどうかがデッキを長持ちさせるポイントになる。

那須の別荘や定住の家でも10年も経たないうちに劣化したウッドデッキを撤去してしまったり、「腐らないウッドデッキ」など木以外の他の材質の物に替えたりする家も多い。

基礎が高く、デッキを外してしまったために、そこだけ吐き出し窓が宙に浮いているような家を見かける。別荘は普段は人が住んでいないため、木々に囲まれ、湿気の多い所では特に定期的に点検しないと気がついたら朽ち果てていたということにもなりかねない。

8年目になるうちのウッドデッキも今のところは塗装と部分補修でなんとか持ちこたえている。
将来、年季の入ったログハウスの古ぼけたデッキが取り外され、吐き出し窓は出入り禁止の「開かずの扉」なんてことにはならないようにしたいものである。

そうなったら、今度こそ本当にウッドデッキで「ブランチとビールとお月見」ができなくなってしまう。

『素楽』sora おかみ 堀田はるみ

堀田はるみプロフィール
東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/

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