2010年12月08日更新
大掃除でやっかいな場所。
10回目の掲載。師走に入り、早いもので今年最後のエッセイになりました。
毎年この時期になると、気になってくるのが大掃除というみなさん多いですよね。
普段は目につかない場所や高所など手の届かない場所は特に厄介なもの。
普通のご家庭では照明器具を拭いたり、棚などの上を掃除したりするのに「脚立」や「踏み台」を使うと思うのですが、それらに加えうちでは大掃除には「梯子」が登場する。
リビングダイニングや玄関の吹き抜けの窓ガラスは「2連梯子」に上って掃除をする。この2連梯子は、伸ばすと約6メートル、縮めた状態でも3メートル程の長さがあるため室内には収納できるスペースがなく、普段は地下室に置いてある。
使う時は一度外に出て地下室に潜り、そこからずるずると梯子を引っぱり出す。
ログハウスはログ壁が柱も兼ねているために、ログの端から一定の長さを確保しないと窓が取り付けられないため、窓の大きさや数が制限される。
そのような条件の中で「素楽」soraはログハウスとしては窓が多い。
そのたびに梯子を上ったり、降りたり、縮めたり、伸ばしたり、足場を決めたり、移動させたりしていちいち面倒くさい。
外の足場の悪い場所では転倒しないように脚立を押さえてもらわなければならない。
そして、外窓掃除の最大の難所と言えば、まず梯子に上って、屋根に上がり、傾斜のある屋根を忍者のように腹這いになりながら壁に手を付き、伝っていってやっと辿り着く窓が1つある。
ここはさすがに高所危険作業なので、当然夫の担当である。
テレビなどでとっても高い所に窓のある家を見ると「窓拭きどうするんだろう?」といつも思ってしまう。
高所の窓は明かり取りの効果はあるが、掃除が大変なので、窓拭きの手間を考えると窓は手の届く場所かせいぜい踏み台に乗って汚れたら簡単に窓拭きができる所にあるというのが一番いいかもしれない。
他にログハウスの大掃除としては丸太に掃除機をかける。
掃除機の先端に付属品のブラシを付けて掃除機をかけるのだが、この際も上部の丸太を掃除する時は梯子を使う。梯子の上で片手に掃除機本体、片手に掃除機のノズルを持ちながらの丸太の掃除は腕と足腰のいい運動にはなる。
家中の窓ガラスや網戸をピカピカに磨いて、丸太の大掃除や最大の難関キッチンの大掃除も終えて、スッキリして新年を迎えたいと思う。
そう言いながら、「ああ、まだここもやってなかった。」「今回は見なかったことにしよう。」「来年でいいか。」などと毎年思う進歩のない私なのである。
本年もありがとうございました。
来年もみなさまにとってステキなことがたくさんある年になりますように。
- 堀田はるみプロフィール
- 東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/