2011年03月02日更新
「田舎に住むようになって変わったこと。」
先月号にも少し書いたが、先日の取材の時、編集者の方から「田舎に住むようになって何か変わったことはありますか?」との質問があった。この手の質問は「素楽」soraにご宿泊されるお客様で将来「田舎暮らし」をお考えの方からも受けることがある。埼玉に住んでいた頃の会社員時代と比べると生活スタイルは一変した。
それで「田舎暮らし」をしてつくづくよかったと思うのは、那須に住んで今春で9年目になるが、風邪をひいて寝込むということがなくなったということ、体力がついたこと、体重が増えたこと、ご飯がおいしいこと、早寝早起きになったことなど要するに健康になったということ。
ちなみに夫は雑誌の中で「丸くなった。」と述べている。
那須高原の冬は都会とは比べものにならないくらい寒さが厳しい。これだけ寒いのだから絶対に風邪ひきそうなんだけどひかない。
それに那須の春の訪れはゆっくりで、3月でもまだ真冬のような寒さの日もあり、特に「那須おろし」の吹く4月中旬頃までは帽子や手袋などの真冬の服装が手放せない。雪掻きスコップもその頃までしまえないし、洗濯物も風で飛ばされちゃうからまだ外に干せない。
でも、序々にではあるけど、暖かくなるにつれ寒さに耐えて縮こませていた体は背筋を伸ばして歩けるから姿勢がよくなる。
また、暖かくなってくると、庭作業や畑作業など外で体を動かすことが多くなるし、愛犬インディーとのお散歩もたっぷり歩こうという気にもなる。(駅ひとつ分は軽く歩きます。)
やっぱり田舎に住んで一番変わったことは「よく体を動かす」=「よく動ける体になった」ことだ。
お陰様で「よく体を動かし、よく動ける体になった」私だが、実は昔からものすごく体が固い。
特に股関節は整体の先生に呆れられるほどガチガチに固まってしまっている。健康になったとはいえ、これは以前とちっとも変化がないのが悲しい。
柔軟体操をすると膝の裏がジンジンして指先はふくらはぎの辺りで止まり、それ以上前屈しないし、開脚などしようものなら、開いているのかいないのか分からない程度しか左右に開かない両足、膝の裏は床から浮いている。
これから年を重ねるにあたり、さすがにこれではまずいでしょと思い、昨年の秋から週1回のヨガ教室に通っている。そしてほぼ毎晩ヨガ教室で教わったストレッチ体操をしてから寝るようにしている。
なにかと体力のいる田舎暮らし。
そのために必要不可欠な丈夫でしかも柔らかくしなやかなカラダをめざして、都会育ちのガチガチの私のカラダは那須の春の訪れのようにゆっくりと軟化しているのである。
- 堀田はるみプロフィール
- 東京都出身。日本ハウズィング(株)に10年勤務後、大和ライフネクスト(株)(旧(株)コスモスライフ)に5年勤務。在職中に宅地建物取引主任者、管理業務主任者資格取得。2003年宿の開業とともに栃木県那須町に移住。現在は那須の大自然を楽しみながら夫と犬と暮らす。
ハンドカットログハウスの宿「素楽」sora:http://www.ayado.com/