2014年01月02日更新
冬の京都で熱々のお味噌汁/白味噌仕立ての小芋汁のレシピ
底冷えする冬の京都は苦手・・・
そう思う方は多いのではないでしょうか?
私もそのひとり。
でもでも、惹かれてやまないのも事実。寒さがいちばん厳しい頃の京都は凛とした風情が漂い、魅惑的な季節でもあります。観光客が少なく、落ち着いているのもいいのかもしれませんね。
ただ、ゆるりゆるりと散策とはいかないので特別公開のある社寺を事前に調べたりして、きゅっと目的を絞るのがコツ。寒の頃ならではの美味しいものが多くなるので、お茶やごはんをどうするかも外せない愉しみのひとつです。
寒くなると恋しくなるのが白味噌たっぷりのお汁。
この日の京都はおだやかな日和でしたが、お昼ごはんは此処で!と決め込んでいました。四条河原町の<志る幸>さんの利休弁当。
五条の橋の欄干を見立てたという不思議な雰囲気を醸し出すカウンター席で、気軽に京の味が楽しめます。
この店名の由来は『汁講 しるこう』
平安時代中期、質素を旨として客がそれぞれご飯を持ち寄り会主は汁だけを用意するという会合の習わしがあったそうで、その一杯の汁に込められた<もてなしの心>が志る幸のいわれだそうです。
お汁は白味噌、赤味噌、すまし汁の三種。
具材は定番から季節のものまで、十種類以上あるけれど、ついつい同じものを選んでいるワタシ。
冬は <落とし芋の白味噌仕立て>
すりごまの香りがよく効いています。お出汁もバランスほどよく美味しい。利休弁当のおかずは少なくていいので、お汁のおかわりができればいいのになあ、といつも思ってしまうのです。
さてさて<ごはん><町歩き>とくればお買い物!
冬の京都で欠かせないお買い物は千枚漬けと白味噌。千枚漬けは村上重本店、白味噌は関東屋さん、これは不動の選択!! 魯山人が看板を描いたという八百三さんの柚子味噌も必須アイテムかな。
買って帰った白味噌でさっそくお汁を作りましたよ。
我家では元日のお雑煮だけでなく、冬はふだんのおみそ汁も白味噌仕立て主となります。白味噌は他の味噌とは違って賞味期限が短く、風味の佳いうちに早く使い切りたいのも理由のひとつですが、ほんのりとした甘味、ふんわりとたちのぼる独特の香りを、この時季の心と体が求めているからなのだと思います。
今月は白味噌仕立ての小芋汁のレシピを紹介しますね。
具材が一種類の時は<昆布と鰹の一番出汁>、複数の具材を取合わせるときは<昆布出汁>がおすすめです。
【白味噌仕立ての小芋汁】
<材料と作り方 2人分>
一番出汁 300cc
小芋(下茹でしたもの)6個
白味噌 40~50g(味噌の塩分によって変わります)
柚子の皮
1.鍋に一番出汁、小芋入れて温め、出汁で溶きのばした白味噌を加えて
沸騰させないように加熱する。
2.器に注ぎ、おろした柚子の皮をあしらう。