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住宅ライターの家づくり奮闘記

この写真が今年の年賀状に使ったものです。新居での初の年末年始でした。いろいろありましたが、おかげさまでなんとか年を越せました。

枯れた桜を掘り起こしてもらいました。砂利の下の土は水はけが悪く、これは根が腐ってしまうのもやむを得ないか。今度は新たに土を盛って植えてもらうことになりそうです。

2010年01月13日更新

さよなら桜。我が家のシンボルツリーの行方は?!

新年あけましておめでとうございます! 本年も我が家のドタバタにお付き合いいただければ幸いです。今回は年賀状に使った写真も掲載します。  この写真は2009年12月13日に撮りましたが、この原稿を書いている2010年1月現在には無くなってしまったものがひとつあります。桜の木です。  このコラムの2009年04月08日更新分で見事に咲いた花をアップしましたが、その後は花が散っても葉が出ず、すっかり動きが止まっていました。地元の造園業者に見てもらったところ、「根腐れを起こしていますね」とご臨終を宣告されてしまうことに…。桜は虫がつくし、傷が付けば弱るし、植栽としては扱いが難しいと聞いていましたが、まさかこれほどとは…。  さて、このあと、どうしよう。業者からは「植え替えるとしても、木が成長を止める冬場になりますからそれまでじっくり考えておいてください」と言われ、夏から秋にかけてはしばらく枯れ枝のまま、保留していたのですが…。  木を抜いたあとに再び砂利を敷いて駐車スペースを確保すれば、将来、中型車を購入したときに置きやすくなる。もし植え替えるとしたら、桜にするか、別の木にするか。  本屋で植栽の図鑑を買ってきたり、インターネットで樹種の特徴を調べてみたり。私が取材に行く住宅では何かしらのシンボルツリーが植えられていることが多く、それらの様子も大いに参考になりました。  ここ数年よく見るのは、ヒメシャラ、ハナミズキ、ヤマボウシといった花が咲く落葉樹。モミジのように紅葉する木もいいなあ。みかんやビワを実らせるのも楽しいかも。  いろいろとイメージを膨らませてみましたが、最終的にはやはり、桜。弱いし、枝は横に広がるし、およそこの小さな敷地には不適切な要素は多々あるのですが、迷ったときには初心に戻るのがいちばん。軒や土間といった和のモチーフを持つ我が家には、桜独特の情緒を添えておきたい。今年の春先に小さく白く開いた花の印象もなかなかに忘れがたいものがありました。  業者さんも「なんだかんだ言っても、自分が好きだと思える木を植えたほうがいいですよ。中途半端に妥協すると後悔しますから。桜と言ってもいろいろと種類があるので、イメージに合ったものを探してみてください」と後押ししてくれました。そうだよな。妥協して植えるんじゃあ、その木もかわいそうだ。  さっそく「桜 植栽」で検索し、ウィキペディアやら造園会社のサイトやらをざざっとチェック。一般的なソメイヨシノもいいけど、ワイルドなヤマザクラもいいなあと目移りしながら、「オカメザクラ」という品種を見つけました。カンヒザクラとマメザクラを交配したもので、庭木に最適なコンパクトな樹形の低木なのだとか。暖色系の赤い花も好感を持ちました。これでいくか。  12月22日には放置していた枯れ木を掘り起こしてもらいました。樹形はいい感じだっただけに実に残念でした。短い間だったけど、ご苦労さま。  次回のこのコラムでは新しい木を披露できるのではないでしょうか。今から私も楽しみにしています。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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