2012年02月22日更新
避難の用意は家のどこに置く?
首都圏直下型の地震の確率についての報道が新年早々にありましたね。パーセンテージの数字はともかく、「いつ起きてもおかしくはない」という意識を持っていたほうがいいのだろうなとは受け止めています。とくに予想される震源のひとつに「千葉県東方沖」というのもありましたし…。震災の直後、慌てて避難グッズや食料・燃料の備蓄を整えたものです。大きめのリュック2つに着替えや非常食、水、救急セットなどを詰め込み、トートバックには下の子のおむつやお尻拭きなどを入れました。そしてすぐに持ち出せるよう、出入り口に近い階段下のスペースに置いていました。
防災の専門家によれば、やはりこうした避難グッズは玄関近くにあったほうがいいそうです。急いで出なければならないときに、いちいち奥の部屋まで取りに行くのはかえって危険ですからね。同じ理由で、モノを分散させておかずに、必要なものだけ1か所にまとめておくことも大事なのだとか。
ただ、そこそこかさばるものなので、スペースはとるし、見た目にもあんまりいいものではありません。うちも夏場を過ぎたあたりに、これらのモノはキッチン横のパントリーに移動させることになりました。
そして先日、用意をしてから半年以上経過するので、内容を見直してみることに。下の子はトイレトレーニングが終了したので、紙おむつは大幅に減らせますし、当時慌てて詰め込んだ食料品の賞味期限も気になります。
あらためてリュックの中身を出してみると、やはりいくつかの缶詰を入れ替えることに。おやつの時間にはカンパンなどをいただきました。思ったよりおいしかったです。でも、食べるときには絶対に水が必要だなあ。
救急セットも中身を確認して、マスクやテーピングを足しました。夏場になったら虫さされの薬や蚊取り線香も加えておかなくては。ライター、作業用のゴムコーティングされた軍手、雨合羽なども入れておきました。小型の懐中電灯のほかに、携帯も充電できる手回し式ラジオ、簡易のヘッドランプなども用意。
そのほか備蓄用に、木炭とカセットコンロのボンベ、単3と単4の電池。先日購入したロフトベッドを固定するための金具もホームセンターで探してきました。
季節や家族の状況の変化とともにこうした備えは手を入れていく必要がありそうです。避難グッズの置き場についてももう一度考えてみなくては…。
- 渡辺圭彦プロフィール
- 1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。