1. 家の時間トップ
  2. 暮らしのエッセイ
  3. 住宅ライターの家づくり奮闘記
  4. 避難の用意は家のどこに置く?

>バックナンバー

住宅ライターの家づくり奮闘記

あらためて見直した避難用のリュックとバッグ。中身の入れ替えは定期的に行ったほうがよさそうです。私の仕事部屋にあるリュックも、出張時などに備えていろいろと備えが入っているので、そちらも持ち出すことになりそう。

昨年の計画停電以来、懐中電灯もいろいろとチェックしています。夜になったら明かりがないとどうにもならないということが骨身にしみたので…。家族それぞれにひとつは行き渡るように小型のものをいくつかそろえ、部屋全体を照らすモードと前方を照らすモードの切り替えができるものを2つ、手回し式のラジオ兼用のものも用意。震災時に単1と単2の電池が入手しにくかったので、単3もしくは単4で使える製品を選んでいます。写真の懐中電灯のうち、ひとつ以外は、消費電力が小さいLEDを採用しています。

2012年02月22日更新

避難の用意は家のどこに置く?

 首都圏直下型の地震の確率についての報道が新年早々にありましたね。パーセンテージの数字はともかく、「いつ起きてもおかしくはない」という意識を持っていたほうがいいのだろうなとは受け止めています。とくに予想される震源のひとつに「千葉県東方沖」というのもありましたし…。

 震災の直後、慌てて避難グッズや食料・燃料の備蓄を整えたものです。大きめのリュック2つに着替えや非常食、水、救急セットなどを詰め込み、トートバックには下の子のおむつやお尻拭きなどを入れました。そしてすぐに持ち出せるよう、出入り口に近い階段下のスペースに置いていました。

 防災の専門家によれば、やはりこうした避難グッズは玄関近くにあったほうがいいそうです。急いで出なければならないときに、いちいち奥の部屋まで取りに行くのはかえって危険ですからね。同じ理由で、モノを分散させておかずに、必要なものだけ1か所にまとめておくことも大事なのだとか。

 ただ、そこそこかさばるものなので、スペースはとるし、見た目にもあんまりいいものではありません。うちも夏場を過ぎたあたりに、これらのモノはキッチン横のパントリーに移動させることになりました。

 そして先日、用意をしてから半年以上経過するので、内容を見直してみることに。下の子はトイレトレーニングが終了したので、紙おむつは大幅に減らせますし、当時慌てて詰め込んだ食料品の賞味期限も気になります。

 あらためてリュックの中身を出してみると、やはりいくつかの缶詰を入れ替えることに。おやつの時間にはカンパンなどをいただきました。思ったよりおいしかったです。でも、食べるときには絶対に水が必要だなあ。

 救急セットも中身を確認して、マスクやテーピングを足しました。夏場になったら虫さされの薬や蚊取り線香も加えておかなくては。ライター、作業用のゴムコーティングされた軍手、雨合羽なども入れておきました。小型の懐中電灯のほかに、携帯も充電できる手回し式ラジオ、簡易のヘッドランプなども用意。

 そのほか備蓄用に、木炭とカセットコンロのボンベ、単3と単4の電池。先日購入したロフトベッドを固定するための金具もホームセンターで探してきました。

 季節や家族の状況の変化とともにこうした備えは手を入れていく必要がありそうです。避難グッズの置き場についてももう一度考えてみなくては…。


住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
  • 住宅ライターの家づくり奮闘記
    住宅ライターの家づくり奮闘記

  • 食から五感美を
    食から五感美を

  • 平山由香の愉しい旅+レシピ
    平山由香の愉しい旅+レシピ

  • トロントひとかけら
    トロントひとかけら

  • おいしい食卓+ちょこっとレシピ
    おいしい食卓+ちょこっとレシピ

  • 那須とログハウスの風景
    那須とログハウスの風景

  • 南の島のモチコ
    南の島のモチコ

  • パリで暮らす、食べる、遊ぶ
    パリで暮らす、食べる、遊ぶ

  • 安曇野ノオト
    安曇野ノオト

ページトップへ


TOP