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住宅ライターの家づくり奮闘記

障子の破れたところをはがして、いったん水気を乾かしているところ。だいたい引き手の付近と下部が破れますね。言い換えると、子どもたちの手の届くところというか…。

降雪の翌日、家の前で遊ぶ妻と子どもたち。この程度のことでも子どもって喜ぶものなんですね(笑)。雪山よりは安全なのでありがたいです。

2013年01月23日更新

いつもと違う一日。新しい1年の始まりに

 2013年が始まりました。年末年始はリフレッシュのいい機会になりました。前から気になっていた障子の破れた個所を補修したり、収納の整理をしたり。  また、小学校も幼稚園もお休みということで、1階の居間に布団を並べて全員で夜更かししたり、居間のこたつの上にカセットコンロを置いて鍋物をしたり、いつもと違う部屋の使い方も試してみました。空間を広くとっておくと、こうした融通が利いていいものだなあとあらためて実感しました。  いつもと同じわが家でも、空間における過ごし方が異なると、こうも新鮮に感じるのがちょっと不思議です。たいしたことをしているわけでもないのに、子どもたちも大喜びでした。  いつもと違うと言えば、雪です。1月14日に東日本に降った雪にはみなさん悩まされたことと思います。私もその翌朝、凍った道路の上でキャリーバッグを引っ張りながら出張に出たものです。  降雪の翌日、わが家の前の路地は、妻や近隣の人たちによる雪かきが行われ、その日のうちにすっきりとした状態に。各地では積もった雪が凍って危険な状態になっていましたが、やはり雪は柔らかいうちに片付けてしまわないといけないのだなあ、と思い知りました。雪国の人には当然のことなのでしょうが…。  路地の雪の一部はわが家の家の前に積み上げ、即席のゲレンデに。ご近所からプラスチックのソリをお借りして、子どもたちは元気に遊んでいました。親は早々に退散しましたが…。  いつもと同じ家、同じ家族でもそのときどきのシチュエーションによって、異なるシーンを体験できるものです。日常も、ただ繰り返すだけでなく、小さな発見をしたり、ちょっとした楽しみを見つけていくことができるはず。   「わが家を楽しむ」ことで、そこに住む人の人生は、豊かな彩りを得られるのではないでしょうか。私もまたこの1年、わが家での過ごし方をお伝えしていきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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