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住宅ライターの家づくり奮闘記

今回、子ども部屋に設置したロールスクリーン。スクリーンは2層になっており、それぞれ、色の濃い部分と薄い部分が縞状に入っています。

色の帯は2層で互い違いになるため、巻き上げ方を調節すると、採光量を調節できます。写真は濃い帯の部分で光をカットした状態です。

2013年05月15日更新

春の日差しとロールスクリーン

 前回は出張で全国を飛び回っていた時期でしたが、ただいまはそれらの取材についての原稿を書く段階となり、仕事部屋に閉じこもって四六時中パソコンと向かい合っています。外は5月の陽気に満ちあふれているというのに…。

 夜が明ける時間も早くなり、日中の日差しもじょじょに勢いを増していることが感じられます。そこで仕事の合間をぬって、子ども部屋のカーテンを探しにホームセンターに足を運んでみました。
 今回の目的は子どもの机の前にある縦長の滑り出し窓です。南に向いているので採光量はそれなりにあり、これからの季節はまぶしくなるかな、と。

 さて、カーテンといっても幅90cmの縦長の窓なので、左右に引き開けるタイプのレールカーテンではあまりおさまりがよくありません。でもある程度は開閉して採光量を調節できるようにはしたい…。
 そうなると、ロールスクリーンかブラインドか。よくある寸法の窓なので、オーダーにしなくても安い規格製品がありました。それにしてもそれなりに色や柄のバリエーションがあります。
 商品の陳列棚の前で腕を組んで思案していると、巻き上げ式のロールスクリーンが目に止まりました。色の濃い部分と薄い部分が横縞の帯状に連続しており、巻き上げる途中で止めれば光の調整もしやすそう。妻も同意したので買って帰ることにしました。

 取り付けは簡単。電動ドリルで壁に下穴を開けてカーテンボックスをビスで取り付け、ロールスクリーンをセットするだけ。
 夕方、外に出て窓の様子を見てみました。上げ下げするたびにロールスクリーンのシマシマが出たり、消えたり。なんだか楽しい。
 窓は家の内側と外界との接点になります。カーテンやシャッターを閉め切ってひたすら守ろうとするより、室内の気配が少しでも外へ伝わるようにしたほうが、いいのではないか。そんなことを感じました。


住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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