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住宅ライターの家づくり奮闘記

クーラーの冷風と向き合うように扇風機を置いて、室内に冷気がいきわたるように工夫しています。

土間では子どもたちがビニールプールで遊びます。打ち水効果が発揮されて、ちょっとは過ごしやすくなるかなあ。

2013年08月21日更新

酷暑を乗り切る冷房の工夫をあれこれと

 記録的な猛暑に見舞われた今年の夏。体調に影響の出ている人も多いのではないでしょうか。わが家でも、キュウリやヘチマ、琉球朝顔が元気よく葉を茂らせてくれていますが、文字通り「焼け石に水」という状態で、室内でも30度を超える事態に…。風が吹いてもドライヤーをあてられているかのような暑さのため、毎日クーラーのお世話になっております。

 わが家は階段と1階リビングが一体になっているので、通常であれば、2階へも空気が流れます。しかし、室内の熱気とクーラーの冷気にこれだけの温度差があると、階段の途中で空気の流れは止まり、見事に温度の階層が生まれますね。ある高さを区切りにして「冷気」「熱気」がはっきりわかれます。そのため、1階は閉め切る一方、2階は窓を開けて熱気を出すことを行っています。

 室内の温度管理をするうえで便利なのが、デジタル式の温度・湿度計です。ふだんは私の仕事部屋に置いていますが、クーラーの室温設定をするときなどはリビングやキッチンなどに持ち歩いて、場所ごとの実際の室温・湿度を確認しています。クーラーの室温設定が「28度」でも、実際の室温が28度になっているとは限りませんからね。
 60代の父も「室温30度までならなんとか頭が働いて仕事ができる。それを超えると集中力が落ちる」と言っていましたが、同感です。クールビズの目安として「冷房設定温度28度」などが挙げられていますが、あんまりそれにこだわってしまうと、作業効率が落ちてしまいそうです。

 もちろんクーラーの設定温度を下げる以外にも手段はあります。扇風機も併用して冷気を室内にいきわたるようにしたり、首元を冷やして身体の熱気をしずめたり。
 また室内における熱中症対策として、水分をこまめにとり、食事ではいつも以上に栄養バランスを重視しています。おかげで今のところ、家族は健康に過ごすことができています。

 夏も遊ぶだけなら暑くてもいいけど、仕事も家事も宿題もありますからねえ…。冷房も食事もうまく取り入れて、とにかく体調維持。秋になるまで乗り切りたいものですね。



住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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