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住宅ライターの家づくり奮闘記

ようやく姿見を買ってきました。玄関の壁に設置用の金具を取り付けたところです。ここのところ出張が続いているので、なかなか先に進みません…。

玄関の壁の下地は石膏ボードなので、通常のビスだと崩れてしまって固定できません。ホームセンターで石膏ボード用のアンカーを買ってきました。これを埋め込んでそこへビスを打つことになります。

2013年10月16日更新

いい家を持つことのメリットとは

 先月の台風18号に引き続き、26号が上陸しましたね。交通機関にも影響が出たようですが、幸い、わが家では前回のような雨漏りは発生していません。ただ、台風による雨漏りの場合、どこかから浸入した雨水が家の中をゆっくり伝わって、時間差で室内に出てくることもあるので、ちょっと様子を見ておく必要があるかなとは思っています。

 前回の雨漏りの際、工務店の担当者には連絡した翌日に来てもらうことができました。お互いの日程がたまたま合ったというのもあるのですが、こうしてすぐに対応してもらえる、またすぐに相談できる相手がいるというのは、実にありがたいものです。

 自分の家を持ってみてあらためて思うのは、こうして自分たちの暮らしの基盤となる「住むところ」が固定されるというのは、「容易に引っ越せない」「長期のローンを抱える」というリスクがある反面、「人生のビジョンを描きやすい」というメリットもあるということです。この家で暮らしていくことを前提に、仕事や家庭、地域とどう関わっていくか、以前より具体的にイメージしやすくなりましたし、家族の間でもそのイメージが共有しやすくなったのではないか、という気がします。

 今は本当に先行きが不透明な時代です。安定した右肩上がりのものなんて、まずありえません。そんな不安定な状況の中でも、家はしっかりと私たちの生活を支えてくれています。この安心感はとても大事なものであるように感じています。

 志のある設計者・施工者と一緒になって建て、家族と暮らし、友人との交流の場である「わが家」は、言わば「人とのつながり」の象徴でもあります。そして、愛着の持てるデザイン、暮らしに寄り添った動線などを備えた設計によって、住まい手は「末永く愛せる」という確信を持つことができます。
 この不安定な時代の中で、なんと幸せなことだろうかと思わざるを得ません。

 家を持つことのリスクは容易に想像できます。でも、「いい家を持つこと」の幸せについてはもっと知られてもいい。そんな気持ちで、私は住宅関連の記事に取り組むことができています。こうしたモチベーションを持てるのも、いい家を持つことができたメリットのひとつですね。



住宅ライター 渡辺圭彦

渡辺圭彦プロフィール
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。
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