2016年05月10日更新
7年目にしてバルコニーと柵の補修
しばらく更新の間が空いてしまいましたが、その間、長男の小学校卒業と中学への入学などもあり、ばたばたとしていました。
そんな中、昨年からの課題であった、2階のバルコニーと土間の柵の補修にもようやく着手。この家の設計・施工を手掛けた工務店、ますいいリビングカンパニーに相談し、それぞれ丸ごとつくり直してもらうことに。
どちらも新築当時、無垢の木材で大工さんにつくってもらったもので、ちょうど入手しやすかった杉材を使っていました。杉は、比較的安価な材で、柔らかい風合いがあります。
バルコニーにはケヤキの表皮を生かした幕板を張ってもらっていました。
ただ、日射や風雨にさらされ、釘穴周辺から腐朽が発生し、日陰になる部分には、カビやキノコが見られました。年に1度は保護塗料を塗り直していたのですが、それでもやはり杉材だと5年がめどなのかなあという印象です。
土間の柵のほうも、雨水に濡れて乾いて、と伸縮を繰り返すうちに劣化が進み、留め付けたビスが浮き上がってきてしまう状態でした。
補修作業は、初日に塗装屋さんが足場を組んで、軒裏などを再塗装。2~3日目に大工さんに来てもらってバルコニーと柵をつくり直し、後日、足場を撤収という段取りに。
今回の材はレッドシダー。「ベイスギ」などとも言いますが、腐りにくく、シロアリにも強いことからデッキ材などによく使われています。今度はもっと保ってくれることでしょう。
職人さんたちの作業はさすがの一言。足場の組み立てから塗装まで、一連の動きがスムーズに進んでいきます。バルコニーと柵の部材の塗装も、当初は私たちのDIYの予定でしたが、「ついでだから」とやっていただけることに。
塗装屋さんが引き上げた後、2日目以降も、大工さんと工務店の担当者の2人で、てきぱきと既存部位の解体、新規の材の取り付けが進んでいきました。
妻によると、3時のお茶菓子の減り方を見ると、塗装屋さんは甘い物が好きで、大工さんはおせんべいが気に入ったようだったとか(笑)。
さて、どんな仕上がりになったか。完成披露は次回にて。お楽しみに。
- 渡辺圭彦プロフィール
- 1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、編集・制作会社へ。2004年よりフリーに。著書に「家づくりのホント~欠陥住宅にハマらない心得」(週刊住宅新聞社)など。2009年2月に自邸が竣工。