地域と人とつながる住まい バックナンバー
2014年02月13日更新
もっと気軽に”ご近所さん”と顔見知りになろう!「隣人祭り」日本支部
ある晴れた休日。近所の公園やお寺の境内などに三々五々、老若男女が集まってくる。持ち寄った料理や飲み物をいただくもよし。挨拶を交わして雑談に興じるもよし。みんなの話に耳を傾けて笑っているだけでもいい。居心地がよければずっといてもいいし、用事があれば好きな時間に帰ればいい。「隣人祭り」は、自分のスタンスで参加することができる。 「全員と仲良くしようとか、頑張って盛り上げようとかしなくていいんです。大切なのは、同じ地域や職場で生活している者同士が顔見知りになる機会を持つこと。最終 […]
2013年08月21日更新
都心の古民家を7人でシェアする 松陰コモンズ
この建物が建てられたのは江戸時代末期。鈴木家7代目当主の鈴木誠夫さんが生まれ育ち、御母堂の富子さんも2000年12月に亡くなるまでこの家に暮らしていた。いわば、21世紀まで現役の住宅として活躍している古民家だ。 鈴木さん自身はその数年前に隣に新築した邸宅に移っており、「この家は取り壊すしかない」と思っていたという。相続に関連して世田谷区に相談を持ちかけたところ、街づくりに携わる3社から土地の活用についての提案があった。そのうちにあった環境共生のコーポラティブハウスとして土 […]
2009年06月24日更新
大正建築の学生寮を集合住宅に再生 求道学舎リノベーション住宅プロジェクト
求道学舎(きゅうどうがくしゃ)は、明治35年(1902年)に近角常観という浄土真宗の僧侶が創設した学生寮で、信仰を中心に据えた共同生活を通じて、多くの人材が輩出された。 当時は木造2階建てだったが、大正15年(1926年)、建築家・武田五一の設計により、RC造3階建てに建て替えられることになる。現存するRC造の集合住宅としては、首都圏で最も古い建物だという。 今なお残るその外観は、まさに「洋館」そのものだ。シンプルな陸屋根にアーチ状の開口部。寮室はすべて南向きで西洋風の […]
2009年05月27日更新
畑を通じて人と暮らしの輪が広がる 花園荘 ~畑がついてるエコアパート
そのアパート、花園荘があるのは東京都足立区の北部。ほんの数年前までは電車の便が悪いこともあり、周囲には農地が広がっていたという。 しかし、つくばエクスプレスの開通が決まり、最寄りに駅ができることになってから、町の風景は急激に変わり始める。 「地価が上がって、収益性の高いワンルームマンションがどんどん建ちました。でも、これで町はよくなるんだろうか」。この町に生まれ育った平田さんは疑問を持つ。 平田さんは国内外を通じて野外教育や環境保護の活動に関わってきた。「足立グリーンプ […]
2009年04月01日更新
古い団地コミュニティに学生が新風を吹き込む
プロジェクトの舞台となっているのは、千葉市西部の西小中台団地。5階建ての集合住宅が建ち並び、990戸もの規模がある。 分譲開始は昭和47年。当時は都心へ通勤するサラリーマンの家族向けだったが、間取りは平均50m2の3DKが中心で、現在の住宅環境からすると、部屋数や収納量が少なく手狭な印象を受ける。始めからの住民が年を重ねていくのに対し、建物にはエレベーターもない。 低下していく住戸価格を目当てにし、新規に加わる若い夫婦もいるが、古い団地に一生住む気もなく、既存のコミュニテ […]
2009年03月04日更新
魅力ある伝統の住まいを現在に甦らせる
日本民家再生リサイクル協会(JMRA)の設立は1997年。「日本の民家を次代に引き継ぐ」を目的に掲げ、様々な活動を行っている。建築家、工務店関係者、大工・職人のほか、学生や研究者、現在民家に住んでいる人、「いずれ民家に住みたい」という一般の人までが加わり、全国で1500人余りの会員がボランティアで活動を支えている。 事務局長の金井透さんは「私たちの場合、”築何年以上”とか”どこまで状態を残すか”とか、民家再生についてあまり細 […]