機能的な光

　時代はエコ、そんな背景の中、光源を通して人々の照明への関心も高まっています。
　天井にひとつだけの照明という一室一灯の考え方から、フロアスタンドやテーブルスタンドを足し算していく一室多灯という考え方が浸透してきましたが、今回はひとつのスタンドでも使い方次第で様々な表情に変化する機能的な商品をご紹介していきます。

　FLOSより発売中の人気のテーブルスタンド「MAYDAY」、こちらの商品は床やテーブルにそのまま置いてのスタンドとしての機能はもちろん、大きな取手をハンガーやカーテンレールなどに簡単に引掛け、フックとして掛けることも可能。下部に三角形の穴があり、壁に引掛けてブラケットライトとして壁面を照らしてみるのもおすすめ。

　また4.8mのコードは取手に巻き取れるので電源から離れた場所に照明を持ち出すこともできるので、テラスや車の整備などで使ってみても面白い商品となっています。価格も13,440円（税込）とコストパフォーマンスが高く、ギフトとしても需要が多い商品となっています。

　MAYDAYで使用されている電球は白熱球、白熱球はリーズナブルで手に入りやすく、何よりも優しくあたたかみのある演色性に優れた光源。しかし、寿命が短く消費電力が大きいため、今後製造が中止される光源です。そこで白熱球にかわる光源として、三菱電機オスラム社の「ハロゲンエナジーセーバー」がおすすめ。

　電球型形状のハロゲンランプのため、演色性が高く、消費電力が白熱球より約25％少なく、そのうえ寿命は2倍となっています。調光や色温度を変化させることができる電球型LEDも存在しますが、演色性や価格面などから購入するタイミングや用途を考えていくことがおすすめです。

　またフロアスタンドでは、GLOBALLシリーズで知られるジャスパー・モリソンの「LUXMASTER F」、こちらの商品は直接光にも間接光にもなり、壁に照射してウォールウォッシャーとしても役立ちます。ヘッドの向きも自在に変えられ、高さの変更も思いのまま、機能性とデザイン性を兼ね合わせたすぐれものです。

　光の性質として、天井や壁面を照らすものは天井を高く、空間を開放的にさせる効果があります。
　今回ご紹介した商品はいずれもスタンドですが、天井や壁面を照らすことができるスタンドなのでレイアウトも自在です。スタンドという概念にとらわれず、日常の様々なシーンに応じてお部屋の雰囲気を変化させ、光の表情を楽しんでみてはいかがでしょうか。

　　　　　　　テーブルスタンド「MAYDAY」