2010年05月12日更新
エコな光のためにできること
LEDの急速な技術進化により、日々の生活の中で照明がクローズアップされる機会が増えてきました。最近ではTVでLED電球のCMを目にすることもしばしば。LEDを中心に新光源への期待が高まります。LEDは省エネで長寿命、環境にも配慮しているという点で、新光源の中では一番話題になっている光源といえます。
そんな中、FLOSの商品の中で「LEDを使用した商品は?」と問い合わせをいただくことがあります。今回はLEDを使用した商品、そして長年愛用している白熱球仕様の商品は、今後どうやってエコに対して向き合っていけばよいのかをご紹介していきます。
ひとつめは、この夏発売予定の、Antonio Citterioによるデザインの「KELVIN LED」です。光源がハロピンタイプのKELVINは既に発売済ですが、光源をLEDに変えたことにより、より軽量に、そしてヘッド部分は驚くほどコンパクトに、機能的な商品にカタチをかえて登場します。30個のLEDを搭載したヘッドは、8Wという大幅に消費電力をカットした省エネ商品。アーム部分やヘッド部分は自在に可動し、効果的に手元を照らします。デザイン性に優れたデスクスタンドが少ない中、この「KELVIN LED」は、注目をあびる商品となりそうです。
ふたつめは、充電式LED照明「GOOD NIGHT」という商品です。側面に搭載された12個のLEDは、スイッチひとつでオレジンと青の光に切替可能な常夜灯としてぴったりの商品です。この商品をデザインしたLaurene Leon Boymのカーペットとあわせて使用するのがおすすめです。また壁に引掛けることができるので、壁面にアクセントを加えることができます。また表面は鏡面仕上のため、ちょっとした鏡としても使用できる商品です。
1962年に創業したFLOSは、40年以上以上前にデザインされた商品がいくつもあり、現在も愛用しているというお話を多くの方からいただきます。それら商品の光源は白熱球が多くの割合を占めています。1回目のコラムでもご紹介していますが、白熱球はリーズナブルで手に入りやすく、あたたかみのある演色性に優れた光源です。しかし、寿命が短く消費電力が大きいため、今後製造が中止される予定です。そこで白熱球にかわる光源として、三菱電機オスラム社の「ハロゲンエナジーセーバー」がおすすめ。電球型形状のハロゲンランプのため、演色性が高く、消費電力が白熱球より約25%少なく、そのうえ寿命は2倍、調光器能付の照明にも対応可能な光源です。LEDの価格が低価格になってきたとはいえ、数百円で購入できるハロゲンエナジーセーバーは白熱球からの切替の第一歩として取り入れたい光源のひとつです。
長年愛用される商品とともに、新しい光源であるLEDを使用した商品も、最新技術と優れたデザインを融合し、今後続々と発表される予定です。省エネに対しできることを少しずつ取り入れ、エコと上手に向き合いながら暮らしてみてはいかがでしょうか。
「日本フロス」ショールーム
Antonio Citterioデザインの「KELVIN LED」
(上左)「GOOD NIGHT」デザイナーLaurene Leon Boymのカーペットと(上右)「GOOD NIGHT」
(左)2点とも「KELVIN LED」
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日本フロス
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- 日本フロス 広報
井出美保 アキッレ・カスティリオーニやフィリップ・スタルクら著名なデザイナーと数々の名作照明を発表しているFLOS社の広報を担当。一般に多く知られる住宅向けの商品のほかに、商業施設や公共建築向けの商品も多く手掛けている。