2012年10月10日更新
表層地盤増幅率で、町の揺れ方を数値ではかる!?
地震の揺れの強さは、「規模(マグニチュード)」「震源までの距離」「表層地盤」の3つの要素で決まります。このうち「規模」と「距離」については、地震発生直後に気象庁から発表される速報でわかりますが、表層地盤まで知る機会は、あまりなかったといえるでしょう。
独立行政法人防災科学技術研究所では、WEBサイト「地震ハザードステーション」のなかで、全国各地の地盤情報に基づく地震シュミレーションを展開しています。この中で、「表層地盤増幅率」をマップ上で色分けして公開しています(画像参照)。
関東、中部、関西といった日本の代表的な都市部では、そもそも大きな河川の河口部に発達したこともあり、表層地盤増幅率は総じて高いことが分かります。関東では、最も色の濃い部分は数値にして「2」以上となり、区分としては「特に揺れやすい」分類に入ります。東京の都心部はこれ以外に、「1.6~2.0まで」の「揺れやすい」、「1.4~1.6まで」の「場所によっては揺れやすい」の3種類の表層地盤から成り立っていることが分かります。
asahi.comでは、このデータに基づき、住所を入力すれば瞬時に「表層地盤増幅率」がわかるサイトを公開しています。数値と共に「地形の種類」も知ることが可能です。表層地盤増幅率が高い場所は、「埋立地」や「干拓地」、「谷底低地」などが多いようです。
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<出典>防災科学技術研究所
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