2009年10月14日更新
自然の力を活かし快適に暮らす「xevo FU~風~」ダイワハウス
「外張り断熱通気外壁」や長期にわたって美しい外壁塗装を保持する「XEコート(ジー コート)」などにより、優れた省エネ性・高耐久性を実現、さらにライフサイクルコスト を低減しているダイワハウスの住まい。地球温暖化をはじめとする環境問題にもいち早く 着目し、約9年前の2000年に「日経優秀製品・サービス賞」の環境分野 において優秀賞 を受賞した『環境光房』という商品を発表していた。
「しかし、当時はまだ一般的に環境に対する意識が低く、あまり受け入れられませんで した」と住宅商品開発部長 佐伯吉則氏。近年、太陽光発電や燃料電池などへの国からの 補助金が追い風となり、環境を意識した住まいが世間で注目。そこで、さらに進化した環 境配慮型住宅「xevo FU~風~(ジーヴォ・フー)」が誕生したという。「この商品は、 太陽光発電などの住宅設備機器はもちろん、自然力をパッシブ(受動的)に取り入れるこ とにより、よりライフサイクルコストを低減し快適に暮らせるように考えられています」 (佐伯氏)。
通常の窓だけではなく、天窓や吹き抜けの配置を工夫し、タテとヨコへの風の流れを創 出。視線を遮り風や光を通す格子バルコニー「ブリーズインバルコニー」や「格子間仕 切」などを採用し、家中隅々まで風が通る設計を行っている。また、柔らかな光を採り込 み日射熱を遮るよう配慮。さらに、家の中に入ってくる暑さを和らげるため、テラスなど に木陰をつくる「クールスポット」や壁面緑化、打ち水や庭への散水に便利な雨水利用タ ンクなどを提案。植物や水の潤いも利用している。
「この結果、高い断熱性を誇る「xevo」では、夏場の暑い時期でもわずかにエアコンを 使用するだけで快適に過ごすことができるが、さらに風・光・水に配慮した設計をするこ とにより、エアコンなどの空調になるべく頼らないエコな暮らしを実現。大屋根を利用し た大容量の太陽光発電の力と、これらの自然の力を合わせて、光熱費とCO2排出量を大幅 に削減することができた。
また、4つの「エコの見える化ツール」で、エコを身近に分かりやすく解説。「ECOナ ビゲーター」では、建築前に邸別に光熱費とCO2排出量をシミュレーション。実際の光熱 費をイメージできるだけでなく、一邸一邸の間取りに合わせ地域性も考慮しているので、 オール電化にするかガスを採用するかなどの選択の手助けにもなるという。「エアコンナ ビ」では、住宅の間取りやプランに応じて最適なエアコンを選択。「実際、8畳の部屋で も6畳用のエアコンの選択を提案する場合があります。エアコンはフル運転していた方が 効率が良く電気代を抑えることができるので、6畳用を選ぶことはイニシャルコストだけ でなくランニングコストも低減することができます」(佐伯氏)。
庭に植栽を配し、テラスに木陰をつくった「クールスポット」。風の流れをつくり暑さを和らげるだけでなく、家の外と内をつなぐゾーンとして、近隣の視線や音をほどよく遮ることもできる空間。
2方向の開口や吹き抜けを活用することで、家の中に心地よい風の通り道が生まれる。「風の入口」と「風の出口」を例えば直線的に、効果的な場所に設置。新鮮な空気が室内のすみずみまで届く。
太陽の日射熱を遮り、柔らかな光だけを住まいにとりいれる「xevo FU~風~」。
環境エコに多角的に取り組む同社では、地域の風や光を最大限に活かした「自然と調和 した街づくり」などが評価され「第18回地球環境大賞」を受賞。これらの実際に建てられ た分譲住宅のデータやノウハウを生かして「xevo FU~風~」は設計されている。実際に 住まわれているお客様から、自然の風の心地よさを実感されている声が聞け、これから建 つ『xevo FU~風~』で満足いただけるのが楽しみだという。
多数のグループ企業を持つダイワハウスグループでは、顧客とのつながりを強化するた め建築後のサポート事業を「AQ ASSET(エーキュー・アセット)」と称し統一化。高い 価値を持つ同社の住まいを、高い価値のまま循環できるよう、維持管理、リフォーム、建 て替え、売買などトータルでサポートしていく。『AQ』とは『Advanced Quality(高度 な品質)』の頭文字で、『永久』『A級』という意味も込めてつけられたという。今後も 地球環境を意識しながら、永く住み続けられる高品質な住まいを提供してくれることだろ う。
大和ハウス工業株式会社http://www.daiwahouse.co.jp/