「ザ・パークハウス市谷甲良町」販売価格は平均坪単価約430万円予定

三菱地所レジデンスは、まもなく「ザ・パークハウス市谷甲良町」を分譲販売する。同物件は、都営大江戸線「牛込神楽坂」駅から徒歩7分、同「牛込柳町」駅から徒歩5分、東京メトロ東西線「神楽坂」駅から徒歩11分、都営新宿線「曙橋」駅から徒歩14分、JR中央総武線ならびに東京メトロ有楽町線・南北線「市ヶ谷」駅からともに徒歩17分。都心ならではのマルチアクセスで、落ち着いた住宅街の一画にあたります。

地上5階地下1階建て、総戸数は49戸。建物上の特徴は、外観と共用部です。外観は、南面のバルコニーを個性的なデザインとし、同エリア他物件との差別化を図っています（下の「模型」画像を参照）。共用部はメインエントランスを地下1階に設け、坪庭やライブラリーラウンジを併設。小規模ながら、デザインと使い勝手の工夫を試みている点が特徴といえるでしょう。とくに坪庭は、撥水加工を施し花弁をモチーフとしていることから、実際雨天のときには花びらを水滴がつたうような現象がみられるのだとか。

間取りは1R+DEN～3LDK。専有面積は39.07m2～94.48m2。内廊下設計で南向きだけでなく、東と西の角住戸や北向き住戸も存在します。

販売は今月（2015年9月）下旬から。分譲価格は平均坪単価で約＠430万円を想定しているようです。同社が2年前に分譲した「ザ・パークハウス市谷加賀町」は同＠358万円。徒歩3分も離れていない立地ですから、相当価格が上昇していることがわかりますが、前回記事「ブリリアタワー目黒」や「ブルーハーバータワーみなとみらい」のそれぞれ約600万円や420万円と比較すれば、まだ上げ幅は抑えられているとの見方もできます。

販売集客は約300件と堅調。湾岸エリアのタワーマンション居住者からの来場もあるようで、ひところ見られたエリアで指向が分かれるといった傾向は薄れてきているのかもしれません。今回の取材でぜひとも知りたかった市場動向が「中国ショック」の影響について。東京都心部のマンション市場は、いまや世界金融の一部に組み込まれたといっても過言ではありません。したがって、8月以降の上海市場の大暴落に端を発する「世界株式市場の激動」の余波を受けていないのか。とても気になるところです。リーマンショックの時には、かなりの数のキャンセルが出るなど相当な混乱があったことはいまだ記憶に新しいわけですが、同様の現象があるいはその前兆がみられないか。現状では「新築マンションの現場では目立った変化はない」（販売関係者）。今後も引き続き市況の変化に注視したいと思います。

「ザ・パークハウス市谷甲良町」詳細情報

「ザ・パークハウス市谷甲良町」レジデンスギャラリー内に展示された模型