2016年03月23日更新
億ションと競合する都市型分譲戸建て「ファインコート」
駐車場代や管理費等月々のランニングコストを加味すれば、「一戸建てのほうがリーズナブルなケースも珍しくなくなった」(三井不動産レジデンシャル 地域開発事業部 開発室兼営業室 室長 内藤高幸氏)。これは、新築マンションに比べ一戸建ての市場相場がそれほど上がっていないこと、そして新築と中古を並行して検討する人が多くなったのと同様に、マンションと一戸建てをはじめから限定せずに探す人がいるから。なかでも高額物件の購入検討者に顕著にみられる傾向です。
この春、三井不動産レジデンシャルは都市型戸建て「ファインコートシリーズ」を世田谷区中町(最寄り駅は「等々力」)と同じく深沢(同「桜新町」)でそれぞれ5棟、13棟を分譲予定。特徴は、健康と省エネに特化した「スマートウェルネス住宅」の採用です。
同社が「スマートウェルネス住宅」と定める基準は、以下5つの要件を満たすこと。 ①樹脂製サッシや高性能な断熱材の採用(東北地方都市部等に分類される「4地域」の断熱性能を有する) ②ヒートショック対策として浴室暖房乾燥機と天井設置型脱衣室暖房機の標準装備 ③全熱交換換気システムの採用 ④壁掛けエアコンとは別に床暖房システムの標準装備 ⑤「エネファーム」「HEMS」「LED照明」と「家庭用蓄電池」か「太陽光発電システム」のいずれかを採用。
「ファインコートシリーズ」は年間約900戸、20年で累計12,000戸の実績。道路と建物の間に塀を設けず、境界に色とりどりの草花と中木、高木を組み合わせることで「外観」「プライバシー」「日照・採光」を同時に達成(課題解決)させようとしている点が特長。住宅の密集する都市部において開放感が得られ、1棟では実現し難い景観づくりもポイントです。
「ファインコート等々力 桜景邸」は東急大井町線「等々力」駅から徒歩7分。敷地面積109.23m2~115.72m2、建物面積108.30m2~115.29m2。ツーバイフォー工法。三井ホーム設計・施工。4月上旬よりモデルルームを公開予定。最高額住戸は東南角地、土地115.72m2建物113.08㎡、価格は1億5,000万円を超える予定。
桜並木が見えるモデルルーム 画像提供:三井不動産レジデンシャル
- 『家の時間』主宰
坂根康裕 リクルート『都心に住む』『住宅情報スタイル』元編集長。ブログ「高級マンション TOKYO」。All About「高級マンション」ガイドも努める。著書に『理想のマンションを選べない本当の理由』(ダイヤモンド社)