2010年03月24日更新
ひとりを楽しむ いい部屋づくりのヒント
自己PRで恐縮ですが。。。
1ヵ月ほど前に新刊が出たので、宣伝させてください!
タイトルは『ひとりを楽しむ いい部屋づくりのヒント』。
中経文庫さんから出してもらいました。
世の中、おひとりさまも多い時代。
とはいえ、タイトルだけ見ると、ひとり暮らし本のようですが、
中身はパラサイトシングルでもできるインテリアの工夫に始まり、
やがて憧れの一戸建てまで、どんなステージにいる方も
楽しく読んでいただけるような構成になっています。
本にも書いたのですが、住まいを少し素敵にして、
人に見てもらえるほどの自信がつくと、生活って変わるのですよね。
寝ることを中心とした、全くのプレイベートな場所だったのが、
人を呼べる空間になると、パブリックな要素が入ってくるというか。
食事でもお茶でもいい。
家族以外の人とそれらの機会を家で持てるようになると、
自分と、自分を取り巻く世界が変わってきます。
変化の一つは、周りの人と家に招き合う関係ができる点。
すると、必要以上に気取った顔をつくらなくなります。
家に来てもらうということは、
来てくれる人に自分の素顔を見せることでもあり、
手の内や腹の中を知らず見せることにつながるからでしょうか。
オープンマインドになっていくような気がします。
皆さんも覚えがありませんか?
十年以上前に取材させていただいた、あるお宅。
こぢんまりした上品な家の奥さんは、料理も部屋のしつらえも
お上手でした。
その奥さんが言っていたのが
「人の集まる家には福がある、と父に教えられた」ということ。
人が気軽に出入りするような家は風通しがよく、
よい運気も入りやすい、というような意味もあるのでしょうか。
その言葉を今でもよく思い出します。
街は桜が咲く季節。
「近くの公園の桜を見るついでに、お茶でも飲みに来ない?」
と、友達を誘ってみましょうか。
- リビングジャーナリスト・「家の時間」編集主幹
中島早苗 1963年東京生まれ。日本大学文理学部国文学科卒。アシェット婦人画報社で12年在籍した住宅雑誌『モダンリビング』を始め『メンズクラブ』『ヴァンサンカン』副編集長を経て独立。約20年間400軒あまりの家と家族、建築家、ハウスビルダーなどへの取材実績を基に、「ほんとうに豊かな住まいと暮らし」をテーマとして、単行本や連載執筆、講演等活動中。著書に『建築家と家をつくる!』『北欧流 愉しい倹約生活』(PHP研究所)『やっぱり住むならエコ住宅』(主婦と生活社)『住まい方のプロが教えるリフォーム123のヒント』(日本実業出版社)『建築家と造る「家族がもっと元気になれる家」』(講談社+α文庫)他。