最近はネット販売や安売り店が横行していますが初めてオーダーカーテンを求めようとした時に　研究された「上手なセールストーク」にまいあがってしまって・・と言うお客様からの相談を耳にします。ここではお客様が迷いがちな事柄を取り上げてみましょう。

凄いお値引きに飛びついて！！　　　　　　　　　　　　判断に困った・・例６
　世の中には信じられないような大幅値引きの広告が飛び交っています。
　７割引とか８割引　が出来る商品は存在するのだろうか？　果たしてどんな商品なのだろうか・・誰でも不思議に思われるのは当たり前でしょう、何か裏があるのではとか　ともしたらまやかしでは・・とお考えになるのは当然だと思います。流通の短絡化が叫ばれる中　例えば中間問屋や販売店を割愛した販売手段が無いわけではありませんが　それにしても・・と言う点は否めません。
　７割引とか８割引と言う言葉は一見　誘惑に満ちた、魅力的な言葉に聞こえるのですが　実際にお値引き前のお値段で販売されている商品を対象にして成り立つわけですから　そんな大幅値引きは常識的には「有りえない・・」と言えるでしょう。
　かつて　家電製品によく見られた「メーカーの設定した小売価格」に対して何割引と言う事は存在いたしますがそれでもこんな大幅値引きはありえないでしょう。
　世の中によくあることは、型や柄、色等が古くなって市場に合わなくなったり　商品に問題があったりして販売を中止した物を対象に大幅値引きをうたう事がよくあります。
　しかしこれもよく考えて見ると何らかの問題があって販売を止めるわけで処分販売してゆくのが実態ですから　何処かで安売りしているのを見つけて悔やんだ・・と言う笑い話もあります。中にはよい商品を安く手に入れたと言う成功例もありますが　しっかりした選定眼が無ければ無理かもしれません。　いずれにしても値引き前の価格は存在しないと見るべきでしょう。
　また　メーカーの希望小売価格として自社のショウルームに展示されているのみで市場では希望小売価格での販売実績が無いというケースもあります。
　この様な商品の場合は「お値引き前提の価格」設定と揶揄されることもあり　大幅に値引きしていただき儲かったと感激したのに「それなりのものだったと知り」がっかりしたと言う話も聞きます。　値引き巾を単純に評価しないようにお勧めします。

高級品を買った心算なのに何故レーヨン！！　　　　　判断に困った・・例７
　高価なカーテンを買ったはずなのに素材がレーヨンと知ってがっかりしました。
こんな失敗談（？）を耳にしました。
　わが国ではポリエステルを中心とした化学繊維が多く使われ　防炎性や洗濯性能を大切にする機運が高いことからこんな話があるわけです。高層マンションや人が多く出入りする劇場　等事故防止の観点から防炎製品の使用が義務づけられているのはご承知の通りです。繊維の性質からシルクやレーヨン、コットンなどの自然素材は染料や顔料との折り合いがよく染色性では化学繊維で表現できない特性を持っています。
　その上　繊維の持つ独特な風合いも　たかく評価されてきました。
　この意味でインテリアに深い歴史を持つヨーロッパなどでは古くから自然素材がたくさんつかわれており　高級品と言う位置づけになっているものがたくさん有ります。先にご紹介した例のごとくレーヨンだから失敗と言う事にはならないわけで　むしろ高級品を手に入れたと喜ぶべきかもしれません。
　但し　取扱いには少々注意が必要で化学繊維と同じように扱うのではなく　むしろ高級品として可愛がってやる必要があるということでしょう。

上）最近の建物にはスリムな細い窓が目に付きます。この様なスリット窓の為に開発されたプリーツスクリーンです。細い窓にかっこよくフィットしています。
中）フジエテキスタイルの提案でオパール加工を施した高級品が提案されています。 個性的なデザインや糸使いに特徴があり個性派に人気です。
下）オーガンジーとかジョーゼットのように透け感を大事にしたカーテンでお部屋に居ながらにして　素敵なお庭や風景を眺められるという　素晴らしいカーテンです。カーテンが有るのかないのか分からないような透視性のある素材に刺繍を入れたりして使われることも多く　高級品のレースと考えてよいと思います。