中島早苗の「心地いい場所」 バックナンバー
2013年07月24日更新
収納が苦手な方へ
先週に続き、収納、片付けを考えてみよう。 収納というテーマを考える時、いつも思い出す とあるご夫婦の家がある。 そのご夫婦は、素敵な木造の一軒家に住んでいた。 仮にKさん夫妻としよう。 Kさん宅は思わず羨ましくなるほど優雅な暮らしぶりだったが、 驚いたのは、モノがとても少なかったこと。 必要なだけのモノを取捨選択して、 使う数だけ置いてある、という感じ。 だからクローゼットの中も、すかすかだ。 おそらく今シーズンに買われただろうと思われる 新しいシャツ、パンツ、 […]
2013年06月26日更新
片付けの極意とは
先日、あるメディアの取材で 「収納セラピスト」さんにインタビューした。 その取材内容が面白かったので、 このコラムでも紹介しようと思うが、今日はその前に。 取材しながら、「片付け」「収納」について考えたことを、 まず書いてみようと思う。 皆さんは片付けが得意ですか? ご多分に漏れず、私も苦手です。 先日何かのアンケート結果で見たのだが、 「夫婦が抱く相手への不満」第1位に輝いたのが、 「互いの片付け方」だった。 これは面白い。 世の中、片付け上手な人も不得手な人 […]
2013年05月22日更新
増える空き家と、家選び
一貫して増えてきた住宅着工戸数とともに、 空き家の数も増え続けている。 総務省統計局の最新(2008年)調査によれば、 総住宅数は5759万戸、空き家は756万戸で、 空き家率は13.1%である。 空き家の内訳は、「賃貸用の住宅」が最も多く、54.5%。 賃貸で、現在空いてしまっている住宅のことだ。 賃貸住宅の半数以上が空き家というのも驚きだが、 もっと注目すべきは、「その他の住宅」が35.4%もあること。 空き家になってしまい、そのまま放置されている住宅が 3割以 […]
2013年04月24日更新
ダイニングチェアの選び方
日本でも食事のときは椅子とテーブルという方が 多いのだと思う。 わが家にも和室があり、引っ越した当初は 「朝食や、時間のない日の夕食はダイニングテーブルで。 休日や、ゆっくりできる日の夕食は和室の座卓で」 などと言っていたのに、いざ生活してみると、 和室の座卓で食事をしたことなど、ほぼゼロに近い。 友人が訪ねて来てくれて一緒に飲んだときには 人数を選ばない、座卓を囲むスタイルが便利だし 寛げるのでそうしたが、それ以外は毎日毎食、 ダイニングチェアに腰掛け、テーブルで食べ […]
2013年03月27日更新
「2.5世帯住宅」という集住スタイル
旭化成ホームズの命名、提案 がきっかけになってか、 社会的に認知されてきた「2.5世帯住宅」。 私も昨年12月からアップされているこのコラムで 最初の記事を書いた。 今回はその続編として、実際に2.5世帯スタイルで暮らす 東京都のSさんの例を紹介したい。 Sさん邸は敷地34坪、延床面積52坪の3階建て。 60代の両親(親世帯)、30代の長男夫婦と子ども1人(子世帯)、 同じく30代の次女とその子ども1人(0.5世帯)の計7人で暮らす。 1階は基本的には親世帯のスペース […]
2013年02月27日更新
家でのおもてなし
家に人を招く、自宅で食事会をする。 不況の影響もあり、外食よりもお金がかからず、ゆっくりできる「おうちご飯」は 日本でもずいぶんポピュラーになってきたようだ。 その一方で、つい大袈裟に考えて 準備が億劫になり、「ウチではちょっと。。」と 敬遠する人も少なくないと思う。 家に人を招くか、そうでないかは、 家の大小やどれだけ豪華かなどによるのではなく、 単に「慣れているかどうか」で分かれる気がする。 家に気軽に人を招きいれ、 簡単なご飯やお茶などを振舞う、 あるいはポ […]
2013年01月30日更新
長期優良住宅・高知県O邸の例
長期優良住宅法をご存じだろうか。 住宅を長く住めるようつくることにより、 環境やコストの問題を改善、 真の意味でもっと価値が高く豊かな住宅を ストックしていくために、2009年に施行された法律である。 認定されるための条件は、以下のようなもの。 ・耐震性 ・耐久性能 ・維持管理・更新の容易性 ・住戸面積 ・省エネルギー性 ・居住環境 ・維持保全 評価機関、所轄官庁に長期優良住宅と認定されれば、 次のようなメリットがある。 ・補助金 ・住宅エコポイント ・住宅ローン減税他 […]
2012年12月19日更新
時代のニーズで生まれた「2.5世帯住宅」
「二世帯住宅」は、1975年に旭化成ホームズが提案した 親世帯と子世帯の新しい同居のスタイルだった。 そして今、同社は「2.5世帯住宅」 を提案している。 簡単に言えば、親世帯と子世帯のほかに、単身の兄弟姉妹 (親世帯から見れば子ども)も一緒に住むスタイルだ。 0.5世帯は厳密に定義されているわけではなく、 ときには祖母だったり、単身の兄弟姉妹が複数いたり、 離婚して子連れで帰ってきたバツイチの姉や妹だったりする。 こうした「2.5世帯住宅」は、 旭化成ホームズが提案 […]
2012年11月21日更新
画家 蓜島庸二さん個展を訪れて
画家の蓜島庸二さん の個展が、 馬喰町ART+EAT にて、11月30日まで開催中だ。 今回のタイトルは 『線とかたちの桃源郷』Cloned Venus, 予兆・破壊と再生の30年 だという。 アヴァンギャルドな蓜島さんの作品は 私のようなアートの素養のない者にとっては 時に難解であるが、それでも発表の案内をいただくと ほとんど必ず見に行ってしまう。 蓜島さんは1931年東京生まれ。 81歳という年齢だが、とてもそうは思えない若々しさだ。 同年代だという素敵な奥様 […]
2012年10月24日更新
「パッシブソーラー」という考え方
ハウスメーカーはいま、スマートハウスへの 流れを急速に進めている。 私だって、再生可能エネルギーによる エネルギー自立型の住まいには、おおいに賛成だ。 なぜなら、既存の燃料に頼るエネルギー消費には限界があるし、 環境も汚してしまうから。 さらには、国が決めた大手電力会社からしか 電気を買えないのは不満なので、電気を買う先を自由に選べたり、 自分でつくったりする方向性にも大賛成。 しかし。 今消費している分の電気を再生可能エネルギーで つくればいい、という問題なんだろうか […]