おもてなしの極意
8月に津市にお住まいの、古くから親しくしていただいている
友人の家に泊めていただき、おもてなしの極意について考えた。
その友人、とお呼びするには図々しい、
仕事でもお世話になっている先輩であるが、
山川富喜子さんはオフィス家具の会社、
アールエフヤマカワ
の代表でデザイナー。
私が住宅雑誌の編集部に勤めていた20代の頃から
お世話になってきた方である。
アールエフヤマカワと富喜子代表について詳しくは、
5年近く前のコラムでご紹介しているので、
興味のある方はご参考ください。
http://www.ienojikan.com/house/nakajima/20100127.html
山川さんは2年前に津市にご自宅を新築、
今回はそのゲストルームに泊めていただいた。
イタリアのモダンな住まいを思わせる
天井の高い広々とした空間には
スタイリッシュな家具がレイアウトされていた。
国内外に沢山のご友人をもつ山川さん、
お宅の2階にはゲストルームが2つ。
今回は私一人でその2階を自由に使わせていただいた。
ゲストルームにはホテルみたいに何でも揃っている。
洗面所、シャワールーム、冷蔵庫。PCだって使える。
まるで夢のように快適なお部屋で
「好きなようにゆっくり過ごしてね。
何なら、執筆するのに長期滞在してもいいのよ」と
言ってくださる山川さん。
親戚でもないのにこんなに甘えさせてくれるなんてと、
何だか涙が出そうになった。
人間、幾つになっても甘えさせてくれる方がいるというのは
何にも代え難く有難いものだと思った。
その日の夕方に中国工場への出張から戻られたばかりだというのに、
夜は伊勢の食材を使ったお手料理を素早く用意してくださり、
ポメリーで乾杯!
写真を撮り忘れたことを激しく後悔。
翌朝は「私はテニスのレッスンに行って来るのでゆっくり休んでね。
簡単な朝食を用意しておくから」と、相変わらずパワフルな活動振りである。
朝起きて、階下に下りて行くと山川さんがテーブルの上に
ちょうど朝餉を整えてくださったところだった。
新聞やコーヒーポットまで添えられたテーブルに感動し、
外を眺めてのんびりと優雅な朝食を美味しくいただきながら
心底温かい気持ちに満たされた。
真のおもてなしというのは、気遣いをしていることで
相手に気を遣わせないような行為を言うのだろうなと常々考えるが、
今回受けたおもてなしがまさにそれだった。
美味しい食事と飲み物を用意してくださって一緒に楽しむ一方、
一人になる時間とプライバシーを担保してくださり、
豊かな自然に囲まれたお家で私は、本当にリラックスさせていただいた。
こんな真のおもてなしができる方はそんなに多くないと思うし、
だからこそ、受けられる機会だってとても貴重だ。
山川さん、ありがとうございました!
私もいつかそんなおもてなしができるようになりたいです。
1階のリビングダイニング、朝の様子。庭の緑と吹抜けからこぼれる太陽の光が気持ちいい。
個室
「簡単なものだけど」と、手早く用意してくださっていた朝食。全然簡単なものなんかではなく、栄養バランスがとれて見た目も美しい美味しい朝食に感動。こんな優雅な朝ごはんタイム、何だか久しぶりだ。幸せをありがとうございます。
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